フラバンジェノールの9つの効果を徹底解説!体の内外から作用する美容・健康効果を紹介

フラバンジェノールの9つの効果を徹底解説!体の内外から作用する美容・健康効果を紹介フラバンジェノールって一体何からできている?
フラバンジェノールは、美容にも健康にもよい?
フラバンジェノールで、どんな商品ができる?

フラバンジェノールは、フランスの北大西洋に面する海岸松(かいがんしょう)から得られる松樹皮抽出物です。海からの風と強い紫外線に年間を通して晒される厳しい環境にも負けない松の生命力が詰まった機能性素材となります。老化や生活習慣病の原因とされる体内の酸化から身を守る強力な抗酸化作用があり、その力はビタミンCの約600倍*とも言われています。その美容・健康効果から、世界中で化粧品や食品に活用されています。

本記事では、フラバンジェノールの基本的な知識、9つの美容・健康効果、その効果を生み出す成分、そして効果的な摂取方法について紹介します。

参考:ジャパンフードサイエンス 2004年1月号,40-45 No.008-0011

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フラバンジェノールとは?効果を理解するための基礎知識フラバンジェノールとは?効果を理解するための基礎知

フラバンジェノールは、フランス南西部の北大西洋沿いの海岸地帯で育成された海岸松(かいがんしょう)の樹皮から抽出される松樹皮抽出物です。

フラバンジェノールは、ポリフェノールの一種であるオリゴメリック・プロアントシアニジンを含み、非常に強い抗酸化作用があります。その作用を活かして、食品では「松樹皮抽出物」と表示され、サプリメントや飲料に配合されています。機能性を表示した機能性表示食品もあります。また、化粧品や医薬部外品では「フランスカイガンショウ樹皮エキス」と表示され、美白化粧品やヘアケア製品に使用されています。

松樹皮抽出物には、産地、抽出法、成分構成が異なるものがあり、フラバンジェノールと効果が類似する機能性素材が研究により複数開発され、市場に供給されています。その中にはフランス原産のピクノジェノールも含まれています。

フラバンジェノールの効果フラバンジェノールの効果

フラバンジェノールの体の内外から作用する美容・健康効果を9つ紹介します。

  1. シワ予防
  2. 美白
  3. 育毛
  4. コレステロール低減作用
  5. 血管のしなやかさ維持作用
  6. 血流改善作用
  7. 血圧上昇抑制
  8. 冷え性・肩こり・むくみ改善作用
  9. 口内環境

それでは、1つずつ見ていきましょう。

シワ予防

フラバンジェノールの効果の1つ目は、シワ予防です。
フラバンジェノールは、コラーゲンの生成を促進し、コラーゲンを分解する酵素であるコラゲナーゼの活動を抑制することにより、シワの形成を防ぎます。コラーゲンは、エラスチンやヒアルロン酸と共に真皮層で肌の弾力性を保つ主要な成分であり、年齢とともにその生成は自然に減少します。フラバンジェノールは、コラーゲンの生成を促進し、酵素の活性を抑制することで、コラーゲンの減少を補い、シワを予防するのに役立ちます。

美白

フラバンジェノールの2つ目の効果は、美白です。
フラバンジェノールは、メラニン生成の酵素であるチロシナーゼの活動を抑制することで美白効果を発揮します。チロシナーゼは、メラニンの生成に必要な酵素であり、その過剰な活動は肌にメラニンを多く生成させ、シミやくすみの原因となります。フラバンジェノールは、チロシナーゼの活動を抑制することで、メラニンの過剰生成を防ぎ、シミやくすみの改善に寄与する美白効果が期待できます。

育毛

フラバンジェノールの3つ目の効果は、育毛です。
フラバンジェノールは、血流の改善と毛乳頭細胞の活性化により育毛効果を発揮します。血管の拡張によって血流が改善されると、栄養素が毛根に十分に届き、薄毛や抜け毛の改善が期待できます。また、毛乳頭細胞は毛髪の生成を担う細胞であり、これらの細胞の活性化により、太く健康的な髪の成長が促されます。
フラバンジェノールは血流の改善・毛乳頭細胞の活性化によって育毛効果を発揮します。

コレステロール低減

フラバンジェノールの4つ目の効果は、コレステロールの低減です。
フラバンジェノールは、健康な成人男女に対してLDL-C(俗に「悪玉コレステロール」とも呼ばれる)の低下作用があります。

LDL-Cは、血中に過剰に存在すると、血管壁に蓄積し、血管を硬化させ、動脈硬化のリスクを増大させます。フラバンジェノールは、コレステロールの排出を促進することで、血中のLDL-Cコレステロールを低減する効果があります。

すでに、この特性を活かして、「悪玉(LDL)コレステロールを下げる」機能を表示した機能性表示食品が市場に出ています。

血管のしなやかさ維持作用

フラバンジェノールの5つ目の効果は、血管の柔軟性の維持作用です。
年齢とともに血管のしなやかさが失われると、動脈硬化が進行し、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞などのリスクが高まります。フラバンジェノールは、加齢により低下する血管の柔軟性を維持する効果があり、血管の老化を予防することが期待できます。この特性を利用して、「血管のしなやかさの維持に役立つ」と表示した機能性表示食品が販売されています。

血流改善作用

フラバンジェノールの6つ目の効果は、血流改善作用です。
食生活の乱れやストレスなどによって体内に過剰な活性酸素が発生すると、血管が収縮したり、赤血球の変形能力が衰えたりすることで血流が悪くなると考えられています。血流が悪くなると、手足の冷え、免疫力の低下、疾患のリスク増加などが起こりえます。フラバンジェノールは、血管を拡張し、血流の速度を高め、赤血球の変形能力を向上させて血流改善することが期待できます。

血圧上昇抑制

フラバンジェノールの7つ目の効果は、血圧上昇抑制です。
日本人の生活習慣病死亡に最も大きく影響する要因は、喫煙と並んで高血圧です。日本人の三大死因はがん・脳血管疾患・心疾患ですが、高血圧が進むと動脈硬化になり、脳血管疾患・心疾患のリスクが高まります。脳血管疾患・心疾患の危険因子となる高血圧・動脈硬化を予防することが重要です。
フラバンジェノールには、血流改善作用・血管拡張作用・血管のしなやかさ維持作用があり、血圧上昇を抑える作用が確認されています。

冷え性・肩こり・むくみ改善作用

フラバンジェノールの8つ目の効果は、冷え性・肩こり・むくみの改善です。
食生活の乱れやストレスなどにより体内で過剰な活性酸素が発生すると、血管が収縮し、血流が悪くなるとされています。また、長時間のデスクワークなどで同じ姿勢を続けることでも血行不良になります。血液の循環が悪くなると、手足の冷え・肩こり・むくみが生じると考えられています。フラバンジェノールは、抗酸化作用・血流改善作用を有し、体表面温度の回復を促します。その結果、肩こり・むくみの改善、さらには冷え性の改善傾向が認められています。

口内環境改善

フラバンジェノールの9つ目の効果は、口内環境改善です。
フラバンジェノールは、口腔内の血流量を増やし、口臭を抑制することで口内環境を改善します。生ゴミ臭の成分の一つであるメチルメルカプタンなどの硫黄化合物は、口内の細菌が食べカスなどのタンパク質を分解するときに発生します。フラバンジェノールは、試験の結果、口腔内のメチルメルカプタン量が大きく減少することによる口臭抑制作用が確認されました。

効果をもたらすフラバンジェノールの成分効果をもたらすフラバンジェノールの成分

フラバンジェノールの抗酸化作用を強力に支えている主要な成分は、オリゴメリック・プロアントシアニジン(OPC)です。OPCはポリフェノールの一種で、ビタミンCの約600倍の抗酸化力があるとも言われています。過剰な活性酸素から細胞を保護し、体内の酸化ストレスを軽減することで、様々な美容・健康効果を発揮します。
プロシアニジンB1・B3と呼ばれる、カテキン類が組み合わさったOPCは、LDL(悪玉)コレステロールの低下効果や血管の柔軟性を維持する効果があります。これらの効果に基づき、フラバンジェノール含有の機能性表示食品が市場で販売されています。

フラバンジェノールの効果的な取り入れ方フラバンジェノールの効果的な取り入れ方

フラバンジェノールは、強力な抗酸化作用に基づく様々な美容・健康効果を活かし、化粧品や健康食品に広く利用されています。

  • スキンケア
  • ヘアケア
  • ベースメイク
  • 食品・飲料

それでは、1つずつ見ていきましょう。

スキンケア

フラバンジェノールは、その強力な抗酸化作用と血流改善効果により、様々なスキンケア化粧品に配合することができます。特に、その美白効果は科学的に確認されており、肌の新陳代謝を促進することでシミやくすみの改善が期待できます。
また、フラバンジェノールはその優れた特性を活かして、敏感肌用ケア製品、エイジングケア製品などターゲットを絞ったシリーズ展開が可能です。美白ケア製品では、メラニン生成の抑制と皮膚の新陳代謝の促進により、明るく透明感ある肌を実現します。
シリーズ製品に一貫してフラバンジェノールを配合することで、フラバンジェノールの効果を最大限に引き出すことが可能です。

ヘアケア

フラバンジェノールは、その抗酸化作用と血流改善効果を活かして、ヘアケア化粧品への配合に適しています。フラバンジェノールの抗酸化作用は、紫外線などの外的ストレスから頭皮を保護し、健全な頭皮環境を維持するのに役立ちます。さらに、血流改善効果により、栄養素が毛根に十分に届くことで、毛乳頭細胞の活性化が促され、健康的な髪の育成が期待できます。

ストレス・加齢による薄毛・抜け毛に対する対策として、フラバンジェノールは、育毛剤、頭皮ケアローション、シャンプー、トリートメントなどのヘアケア製品への配合に適しています。これらの製品にフラバンジェノールを配合することで、頭皮と髪の健康をより効果的に支えることができます。

ベースメイク

フラバンジェノールは、その抗酸化作用と美白効果を活かして、ベースメイク化粧品に配合することが適しています。フラバンジェノールの強力な抗酸化作用は、紫外線によって発生する活性酸素から肌を守り、シミやくすみの改善に寄与します。さらに、美白効果によって、肌の明るさや透明感を向上させることができます。

日焼け止め、化粧下地、ファンデーション、コンシーラーなどのベースメイク化粧品にフラバンジェノールを配合することで、日中の紫外線による肌細胞のダメージを予防し、肌の健康を維持することが期待できます。これらの製品にフラバンジェノールを加えることで、スキンケアとメイクアップの両方で肌を保護し、美しさを引き立てることができます。

食品・飲料

フラバンジェノールは、食品や飲料に配合することにより、その多様な美容・健康に対する効果を享受することが可能です。フラバンジェノールは、ポリフェノールの一種であるオリゴメリック・プロアントシアニジンを含んでおり、これにより強力な抗酸化作用を発揮します。

この作用により、シワの抑制、美白効果、育毛効果などの美容面での効果を期待することができます。さらに、血管の柔軟性の維持、血流の改善、血圧上昇の抑制、コレステロールの低減といった健康面での効果もあります。すでに市場には、血管の柔軟性の向上やコレステロールの低減を謳った機能性表示食品が存在しています。

フラバンジェノールをサプリメントや飲料に配合することで、日々の生活の中で容易に摂取することが可能となります。継続的な摂取によって、これらの効果をより確実に享受することができます。

まとめまとめ

本記事では、フラバンジェノールの基礎知識、9つの美容・健康効果、その基となる成分OPCを解説し、フラバンジェノールを効果的に取り入れる製品を紹介しました。
フラバンジェノールの効果のもととなる強力な抗酸化作用を持つ松樹皮エキスや機能性成分のオリゴメリック・プロアントシアニジンを含む原料は、各メーカーから多様な原料が供給されており、様々な化粧品・食品への応用が可能です。

当社は、化粧品・健康食品の製造受託専門企業として数々の製品を提供してきました。また、ブランドコンセプトや商品企画のコンサルティング業務のご相談もお受けします。

「化粧品の企画を相談したい」、「化粧品をリニューアルしたい」、「新たに化粧品をつくりたい」とご検討の際は、ぜひ当社にご相談ください。

※フラバンジェノールは、(株)東洋新薬の登録商標です。
※ピクノジェノールは、ホーファリサーチ社の登録商標です。

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