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自社ブランドの商品を製造すると、他店との差別化や顧客満足度の向上が期待できます。一方で、製造方法やコスト、品質管理など気になることも多いかもしれません。
そこで注目されているのが、OEM(他社製造)による製品づくりです。本記事では、ヘアスプレーをOEM製造するメリットや成功のためのポイント、依頼前に押さえておきたい注意点についてわかりやすく解説します。
Contents
OEMで自社製品を製造するためにも、まずはヘアスプレーについて以下の2点を解説します。
1つずつ見ていきましょう。
ヘアスプレーとは、髪型をキープするために使う整髪料の一種で、液状の樹脂をガスで髪に噴きつけてコーティングするスプレーです。配合成分によって、自然な仕上がりのソフトタイプから、前髪をしっかり立ち上げるハード・スーパーハードタイプまであります。
ヘアスプレーを使うと、長時間スタイルを保てるのが特徴で、ワックスに比べて油分が少なく、湿気や気温の影響を受けにくいという特徴もあります。ワックスで形を作った後にスプレーで固めると、スタイルが長持ちします。
ヘアスプレーの主成分は、髪の形を保つための皮膜形成剤(皮膜形成高分子)です。これに加えて、速乾性を高めるためのエタノール、精製水、仕上がりの質感を調整する油分などが配合されています。
出典:整髪剤 [hair dressing(preparation)、hair styling preparation]|日本化粧品技術者会
関連記事:ヘアワックスをOEMを成功させるポイント!流れやメーカーの選び方まで徹底解説
ここでは、ヘアスプレーをOEM製造するメリットについて、以下の4点を解説します。
1つずつ見ていきましょう。
ヘアスプレーをOEM製造するメリットは、ブランドの構築につながる点です。美容室がオリジナルのヘアスプレーを展開することで、「ここでしか買えない特別な商品」として他店との差別化が図れます。
施術中にお客さまの悩みに応じた商品として紹介すれば、信頼感と購買意欲が高まり、リピート来店のきっかけにもなるでしょう。製造リスクを抑えながら、自店の世界観やコンセプトを形にできるため、独自のブランド価値を高める戦略として有効です。
ヘアスプレーをOEM製造することで、サロン販売の売上向上が期待できます。OEM商品は、美容室側が価格設定を行えるため、メーカー商品の単なる小売よりも高い利益率を確保しやすいのが特徴です。
自社のブランディングにかけたコストを踏まえて適切な価格を設定すれば、顧客満足度を保ちつつ、安定した利益を得られます。ヘアスプレーとあわせてワックスなど他のヘアケア製品などの販売を始めれば、店舗での販売収益向上も見込めるでしょう。
ヘアスプレーをOEM製造する最大のメリットの1つが、価格と利益の調整が自由にできる点です。既製品とは異なり、美容室が自ら価格を設定できるため、ブランド価値や顧客層に合わせた適正価格で販売できます。
また、サロンでしか購入できない特別感があることで、リピーターの増加も期待できます。専売品は、他店やオンラインでの価格競争に巻き込まれるリスクが少なく、利益率を確保することも可能です。
ここでは、ヘアスプレーをOEM製造するときの注意点について、以下の4点を解説します。
・コストがかかる
・自社にナレッジを蓄積できない
1つずつ見ていきましょう。
ヘアスプレーをOEM製造する際は、コスト面に注意が必要です。初期費用としてパッケージデザインや試作品開発費がかかり、ロット数によっては単価も高くなります。
費用対効果を高めるためには、商品コンセプトを明確にして、市場ニーズに沿った設計をしていくことが重要です。また、外部パートナーと連携を取り、試作段階から理想の仕上がりを共有することで、品質とコストのバランスが取れた製品づくりが実現できるでしょう。
ヘアスプレーをOEM製造する際の注意点として、自社にナレッジが蓄積しにくいことが挙げられます。製造工程をOEMメーカーに任せることで、効率的に商品を展開できますが、その反面、自社には製造に関する知識や技術情報は自社内に残せません。
長期的にブランドを育てていくには、外部研修の活用や社内での情報共有を行い、自社でも製品に関する理解を深めておくことが重要です。
関連記事:ヘアオイルのOEMとは?製造の流れや原料・成分など詳しく解説
ヘアスプレーを開発するときには、OEM以外にも、自社工場を持つという選択肢もあります。OEMと自社工場には、どのような違いがあるのでしょうか。ここでは、OEMと自社工場の違いを解説します。
自社工場でヘアスプレーを製品化する場合には、製品の開発から製造までを一貫して行えるという特徴があります。顧客ニーズの変化に迅速に対応できるほか、製品の品質・デザイン・仕様も自由に調整できるでしょう。
ブランドイメージに合わせた細やかな製品づくりが可能で、他社との差別化も図れます。また、生産スケジュールの柔軟な調整や、小ロットでの生産対応がしやすい点も魅力です。ただし、初期投資や運営コストが高くなる点は、理解しておきましょう。
OEMは、美容室が製品の製造を外部の専門メーカーに委託する仕組みで、設備投資や人材確保といった自社の負担を抑えながら、プライベートブランドの商品を展開できるのが魅力です。
製造や物流を委託することで、本業に集中しながらヘアスプレーの製品化を進められます。また、OEMメーカーの持つ技術力や開発ノウハウを活用することで、自社では容易に実現できない質の高いオリジナル商品の開発にもつながる点も、大きなメリットと言えるでしょう。
ヘアスプレーのOEMメーカーを選ぶときには、以下の4つのポイントを押さえましょう。
それぞれ、詳しく解説します。
ヘアスプレーのOEMメーカーを選ぶときには、自社が作りたい商品が、そのメーカーの得意分野かを確認することが重要です。化粧品OEMメーカーには、スキンケア、メイクアップ、ヘアケアなどそれぞれに得意分野があります。
ヘアスプレーのような整髪料の製造が得意なメーカーであれば、仕上がりも高品質な製品が期待できます。過去の実績や取り扱い製品をチェックし、自社の目的やブランドに合ったパートナーを選びましょう。
ヘアスプレーのOEMメーカーを選ぶときには、そのメーカーが持つ技術力や製造実績を確認することが大切です。自社が求める品質や機能を実現するためには、作りたい商品の製造経験があったり、専門技術を持つメーカーを選ぶことをおすすめします。
そのためにも、製造したい商品の仕様や要望を事前に決めておき、打ち合わせの段階で詳細な相談ができるよう、準備しておくことが大切です。信頼できる技術力と実績のあるメーカーと組むことで、満足のいく製品づくりができるでしょう。
ヘアスプレーのOEMメーカーを選ぶときには、品質管理体制が整っているかを必ず確認しましょう。製品の品質が不安定だと、顧客の信頼を失い、ブランド全体の評価に悪影響を及ぼします。
そのため、製造工程での検査体制や不良品発生時の対応方法を、事前に確認しておくことが大切です。ISOなどの国際規格に準拠しているかや、第三者機関の認証を受けているかもチェックしましょう。品質管理体制が整っているOEMメーカーを選ぶことで、安定した製品の製造が実現できるはずです。
ヘアスプレーのOEMメーカーを選ぶときには、円滑なコミュニケーションが取れるかどうかも重要です。言語の違いや文化の差によって、意思疎通がうまくいかないと、誤解やトラブルの原因となり、製品開発に支障をきたす可能性があります。
事前に、担当者が依頼主の言語に対応できるか、連絡へのレスポンスが早いかを確認しましょう。また、仕様書や契約書などを交わしておくことで、認識のズレを防ぎ、スムーズな進行が可能になります。製品化に至るまでOEMメーカーと頻繁にやりとりすることになるため、信頼関係を築ける相手かどうかも確かめましょう。
ヘアスプレーのOEM製造は、自社ブランドの価値を高めたい美容室や企業にとって有効な手段です。製造や物流を専門メーカーに委託することで、コストを抑えつつ高品質なオリジナル商品を展開できます。
メーカーの得意分野や実績、コミュニケーションの取りやすさなどを総合的に判断し、自社に合ったパートナーを選ぶことが大切です。ヘアスプレーのOEMを検討している方は、ぜひ本記事を参考にして自社ブランドの可能性を広げてみてください。
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