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ヘアカラーのOEM製造はできるのだろうか?
オリジナルのヘアカラーを販売したいが、製造について詳しくない
ヘアカラーのOEM会社を利用するメリットとやデメリットは?
化粧品OEMはよく目にしますが、ヘアカラーもOEMができるのでしょうか。
ヘアカラーは化粧品に該当し、専門のOEM製造元での自社オリジナル製品化が可能です。
また、自社でオリジナルのヘアカラーを作りたいけれど、どこに依頼すれば良いか分からずお困りの方もいらっしゃると思います。
本稿では、ヘアカラーOEMの説明とヘアカラーOEMに製造を依頼するメリット・デメリット、ヘアカラーをOEM製造した場合の一般的な流れとOEM製造元の選び方をお伝えしていきます。
Contents
ヘアカラーにもいろいろな種類があり、薬機法(旧薬事法)上、医薬部外品に分類されるものと化粧品に分類されるものがあります。
一度でしっかり染める永久染毛剤は医薬部外品に分類されます。
髪の傷みが気になる方や一時的に染めたい方向けに、化粧品に分類される以下の3種類のヘアカラーがあります。
それぞれを一つずつ解説していきます。
ヘアカラーの種類の1つ目はヘアマニキュアです。
髪の表面にカラーをコーティングするもので、髪が傷みにくく、髪にハリやツヤができ紫外線から髪を守ってくれる役割も期待できます。
しかし、脱色するわけではないため、髪色を明るくすることはできず、また、シャンプーをするたびにマニュキュアが取れていくため1ヶ月もすると元の髪の色に戻ります。
例えば、白髪染めの場合、定期的な来店が必要になりますが、ヘアマニキュアで染めた場合、ヘアマニキュアは髪の組織を壊さないので、ダメージを最小限に抑えて染めることができる、というメリットがあります。
皮膚につくと色がとれにくいことがあるため、取り扱いには注意が必要です。
ヘアカラーの種類の2つ目はカラートリートメントです。
ヘアカラートリートメントとは、トリートメントに染料が入ったもので、ヘアカラーをしながら髪をケアできるアイテムです。
一般的なカラー剤は、1回の使用で髪の色を大きく変化させますが、カラートリートメントは複数回使用することで徐々に色が入っていくという特徴がありますが、色が定着したように見えても、洗う度に徐々に落ちていくので、使用を継続する必要があります。
また、皮膚についても、石鹸で洗い落とすことができることも大きな特徴のひとつです。
ヘアカラーの種類の3つ目は天然系カラーです。
天然系の染料として代表的なものにヘナがあります。
ヘナはオレンジ色、インディゴはブルーに発色する天然染料を含んでおり、使用する際にヘナのパウダーを水に溶いてペースト状にしたものを髪に塗っていきます。
基本的には色のバリエーションが少ないのですが、最近ではバリエーションを増やすために、他の化粧品用染料を混ぜた製品も出てきています。
ヘアカラーをOEM製造するメリットは以下の3つです。
それでは、一つずつ解説していきます。
ヘアカラーをOEM製造するメリットの1つ目は、製造から販売まで専門家のサポートが受けられることです。
まず、自社で誰にどのようなヘアカラーを販売したいのか、というコンセプトを決めたら、そこからはヘアカラーのOEM製造元へ相談すると、商品の企画から研究・開発、パッケージや容器のデザインまで、化粧品製造に関する全ての行程をサポートしてくれます。
今回ご紹介しているヘアカラーは「化粧品」に分類されますが、これまでに化粧品に対しての経験が全くなくても、OEM製造元へ依頼することで安心して参入することができます。
また、OEM製造元によっては、市場ニーズに合った商品の開発や、マーケティングリサーチをして販売力強化したり、ヘアカラーを製造するだけではな販売するまでをサポートしてくれます。
つまり、ヘアカラーをOEM委託するために自社でノウハウを積み上げる必要はありません。
ヘアカラーをOEM製造するメリットの2つ目は、小資本でオリジナルのヘアカラーを作ることができることです。
ヘアカラーをOEM委託すると、自社に工場や製造設備を構えなくても、自社のオリジナルヘアカラーを製造することができるため、必要以上に初期の投資がかかりません。
イメージはオリジナルブランド化粧品の製品開発および製造のアウトソーシングすることに近いと考えると良いでしょう。
アウトソーシングすることで、本来ヘアカラーを作るために必要な設備などに費やすコストが不要となります。
OEM製造元は、自社工場・製品開発部門と捉えることもできます。
ヘアカラーをOEM製造するメリットの3つ目は、小ロット生産が可能なため在庫を抱えないことです。
OEM製造元の多くは、小ロットでの発注に対応しているため、低リスク・低コストでヘアカラーのOEM製造から販売までが可能です。
発注書に必要な数量を記入し、発注をかけることで、あらかじめ決められたリードタイムでヘアカラーを製造してもうらえるため、在庫を最小限に抑えられ、低コストで販売することができます。
ヘアカラーをOEM製造するデメリットは以下が考えられます。
それでは、一つずつ解説します。
ヘアカラーをOEM製造するデメリットの1つ目は、OEM会社の選択を失敗する可能性があることです。
ヘアカラーOEMメーカーの選定は、ビジネス成功のために非常に重要な要素です。
本来自社の製品は自社内で製造するのがスタンダードですが、OEM製造の場合、OEM製造元が自社工場の役割を果たします。
そのため、より自社に最適なOEM製造元をパートナーとして選択する必要があります。
打ち合わせの段階でどこまで話を詰めることができるか、が大きなポイントになります。
自社ブランドのヘアカラーを製造委託するOEMメーカーの選定を失敗することは、製品化から販売におけるあらゆる面で何らかの不利益が発生する可能性があります。
ヘアカラーをOEM製造するデメリットの2つ目は、実際の生産・製造工程を把握できないことです。
ヘアカラーをOEM製造元に委託する場合、製造・生産工程は、あくまで他の会社であるため、実情を把握しにくいというデメリットがあります。
また、発注から納品までのリードタイムが長期化するような事態があった場合、販売開始時期が延びるなどの機会の損失や、コスト増加につながる可能性があります。
ヘアカラーをOEM製造するデメリットの3つ目は、自社で生産のノウハウを持つことができないことです。
処方の権利は基本はOEM側にあり、依頼者側にはないため、処方自体が会社の財産、資産にはなりません。
処方の内容を開示してもらうことも基本はできず、処方の内容はOEM側にとって最も重要な機密となります。
そのため、全く同じ処方で他社に依頼することができないため、一度取引が始まると、他社に変更することができなくなる、とも言えます。
ヘアカラーをOEM製造する際の一般的な流れは以下の通りです。
それでは、一つずつ解説します。
ヘアカラーをOEM製造する際の一般的な流れの1番目は、打ち合わせでコンセプトの決定をすることです。
ヘアカラーをOEM製造する際大切なことは、「誰にどのような商品を提供するか」を絞ることです。
このようなコンセプトを考えるとき、製造元は、市場で今、何が求められているか、どのような商品が売れ筋なのか、等をすでに調査しているため、作りたい商品が売れるかどうかの相談もすることができます。
提供したい商品と売れる商品がイコールの関係になるまで、じっくり話合って、商品コンセプトを決定します。
ヘアカラーをOEM製造する際の一般的な流れの2番目は、原料選定、試作・安全性テストです。
ヘアカラーの原料を使用感やコンセプトを考慮して厳選し、処方設計をし、商品の使用感や完成イメージを、納得するまで試作を繰り返します。
また、単に原料を考えるだけでなく、品質の安定や使いやすさ、他の原料との組合せて、他社との競争に勝てるよう商品価値を高めることも含めて考えることも大切なポイントです。
その上で、自社の製品を購入する顧客が安心して使用できるよう、防腐力試験や容器試験など安全性に問題がないか確認を行います。
ここで問題がなければ処方を決定しします。
ヘアカラーをOEM製造する際の一般的な流れの3番目は、商品のデザイン・ラベルの決定です。
処方や容器が決まったら、次は商品ボトルや化粧箱のデザインを決定します。
ラベルには、成分表、効果・効能、使用方法、注意書き、連絡先情報など、法律上記載が必要な項目がありますが、情報はすべてOEM製造元に任せることができます。
ヘアカラーをOEM製造する場合の一般的な流れの4番目は、見積もりです。
処方・製品仕様・数量が決定したら、正式に見積りを出してもらいます。
見積もりには、原料の他、容器やなどのパッケージデザインや化粧箱も必要となるため、その価格も含めていきます。
また、デザインの印刷代などもあり、ロットが多いほど1つあたりの価格は下がる傾向にあります。
ヘアカラーをOEM製造する場合の一般的な流れの5番目は、製造です。
OEM製造元は、製品化が決定したところで、原料・資材が揃った段階で「秤量・調合」→「充填」→「包装」→「検査」→「出荷」の流れで生産します。
製造後、品質に問題がないか等、厳しく試験・検査を実施します。
また、薬事法や景品表示法に沿ってその他必要な製造の手続きを行います。
ヘアカラーのOEM製造で抑えておきたいポイントは以下の3つです。
以下、一つずつ解説します。
ヘアカラーのOEM製造で抑えておきたいポイントの1つ目は、ロットは経済的であることを重視することです。
小ロットから発注するということが行われがちですが、実はこの方法は、発注回数が増えることから発注にかかる時間や人件費などのコストも膨らむことにつながります。
売れ残りや赤字を避けるためには大切なことですが、発注費用と在庫を維持する費用とのバランスを取ることも考えなければならない一つの要素です。
そのため、小ロットで発注をするという考え方よりも、経済ロットで発注することをおすすめします。
小ロットでは余剰在庫を持たない分、売れ残りが出た場合の赤字のリスクを減らせますが、1つあたりの単価が高額になります。
同じ商品でも発注ロット数により、ロットが多ければ多いほど1つあたりの価格が半額にまで変わることがあります。
そのため、在庫費用と発注費用の合計が最小となる経済ロットを確認し、在庫とコストのバランスを取ることをおすすめします。
ヘアカラーのOEM製造で抑えておきたいポイントの2つ目は、処方にこだわりすぎないことです。
自社のオリジナルでヘアカラーを製造するとなると、他社にはない成分や、ナチュラルな成分など独自にこだわりを追求したくなりますが、こだわりすぎるとデメリットもでてきます。
例えば、ナチュラルなヘアカラーを商品化したいと考えたとき、自然由来の原料を厳選していくと、どうしても原価が高くなっていきます。
予算をオーバーしてしまい、結果生産数を抑さえるため小ロットでの発注となり販売の際には1つあたりの価格を上げざるを得ないという例もあります。
そうならないためには、自社の強みとなる部分だけをこだわり、その他はよくある処方を採用するなど、こだわりたい部分をある程度線引きをして原価を落とすことが必要です。
ヘアカラーのOEM製造で抑えておきたいポイントの2つ目は、OEM会社は実績を重視することです。
ヘアカラーはいわゆる化粧品に該当します。
対応しているOEM会社があっても全ての会社で化粧品に該当するヘアカラーに対応しているとはいえず、多くのOEM会社では1つのカテゴリーを専門としてその製造しています。
このような場合、例えば化粧品に該当しないヘアカラー剤の設備やノウハウはあるけど、化粧品に分類されるヘアカラーについては対応できないという可能性が高いです。
そのため、作りたいヘアカラーの製造について実績があるOEM会社から選ぶことが大切です。
ヘアカラーをOEM製造するためには、まず、自社で誰に対してどのようなヘアカラーを作りたいのか、というコンセプトを明確にした上で、信頼できるOEM製造元を選考する必要があります。
そのためには、自社が作りたいヘアカラーの製造実績があるOEM製造元を探し、依頼し取引を重ねて信頼関係を構築することが必要です。
ヘアカラーのOEM製造元を比較検討した上で選考し、競争力の高いオリジナルのハンドソープを販売していきましょう。
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