化粧品の受託製造を依頼する上で抑えておくべき5つのポイント

化粧品の受託製造とは、委託者のブランドで化粧品を製品化することです。化粧品の生産手段を持たない会社でも自社ブランドの化粧品を企画し、販売することが可能になります。

本記事では、化粧品の受託製造の概念や市場感など全体像をご紹介した上で、実際に受託製造を委託する場合のポイントをご紹介して行きます。

それでは参ります!

化粧品の受託製造とは何か

まずは化粧品の受託製造とは何かを、少し深くご紹介して参ります。

受託製造という言葉よりもOEM(Original Equipment Manufacturing)という言葉で表現されることのほうが多いかもしれません。

受託製造では、委託者が受託側の製造メーカーの生産手段を使って自社ブランドを展開することができます。

化粧品において受託製造する企業は化粧品製造販売業の免許を取得しており、社会的な責任を持っています。

また、化粧品の受託製造を依頼する企業が、他の業界を事業ドメインにする企業で、化粧品業界については新規参入を目指すという場合もあります。

化粧品の受託製造を依頼された企業は、委託企業に化粧品業界の知識と経験を共有し、委託企業の製品がより多く販売できるように相談に乗ったり、コンサルティング的な役割を担うこともあります。

受託製造企業がコンサルティングを行う背景には、依頼企業の化粧品がヒットし販売数が増えれば、受託製造メーカーへの発注数も増えるというWin-Winの関係があります。

化粧品の受託製造においては委託生産すること以外にも、免許を保有し生産者としての責任義務を果たしたり、依頼企業が成功できるように後方支援するという役割があると言えます。

 

化粧品の受託製造についての概要がわかったところで、次は化粧品受託製造の市場について詳しく見ていきましょう。

化粧品受託製造の市場

こちらでは、化粧品の受託製造の市場規模や動向についてご紹介をしていきます。

化粧品の受託製造市場の規模は、2018年度で3,250億円あり、前年度比でも112.1%の成長をしています。また、2017年度は2,900億円で、さらに前年との市場規模を比較すると110.2%の成長です。
(参考文献:矢野経済研究所 化粧品受託製造・容器・原料市場の展望と戦略 2018年版

つまり、化粧品の受託製造に関する市場規模はここ数年、毎年10%以上の拡大をしている成長市場ということができるでしょう。

その要因については、訪日外国人(インバウンド)が増えた結果、日本国内での消費・購買が増えていることが挙げられます。

また、日本製の化粧品は人気があるため、中国やアジア地域においてはアウトバウンド需要も強いことも要因です。結果として、市場全体で高い成長率を続けています。

次に、化粧品の受託製造を依頼するにあたって参考になる「受託製造先を選ぶためのポイント」をご紹介いたします。

化粧品の受託製造を選ぶ3つのポイント

化粧品の受託製造を具体的に考える際にチェックすべきポイントは以下の3つです。

<化粧品の受託開発でチェックすべきポイント>
1 作りたい化粧品の作成可否
2 ロットや仕様の相談に乗ってもらえるか
3 メーカーの強みと依頼のマッチング

それでは、一つずつ詳細を見ていきましょう。

1.作りたい化粧品の作成可否

化粧品の受託製造を選ぶ最初のポイントとしては、作りたい化粧品が作成可能なのか業者かどうかということです。

化粧品の受託製造をする企業は非常に数多くあり、各社のホームページだけでは自分たちが作りたい化粧品を作る生産能力があるのか判断しにくいのが実際です。

そのため、ホームページ等で情報収集したのち、

選定候補になる受託製造メーカーを選んだら、問い合わせの際にできるだけ詳しく作りたい化粧品の内訳について伝えましょう。

考えている化粧品を製造できる工場を保有していたとしても、製造ボリュームや納期によっては対応が難しい場合もあります。

問い合わせの以前に具体的にリクエストを出すことで、お互いに打ち合わせをする価値があるかどうか判断することができます。

2.ロットや仕様の相談に乗ってもらえるか

次の選定のポイントとしては、化粧品の受託製造のロットや仕様の相談に乗ってもらえるかどうかということです。

発注するロットや仕様によって、委託側の事業リスクを低減させることができます。小ロットで依頼できるメリットとしては以下の4つが挙げられます。

<化粧品OEMを小ロットで依頼するメリット>
1.初期費用を抑えられる
2.プロに相談して進められる
3.在庫リスクと少なくできる
4.テストマーケティングができる

受託製造を小ロットで依頼することに関しては、メリットだけではなくデメリットも含めて詳しくまとめた別の記事がありますので、気になる人はチェックしてみてください。

それでは、3つ目のポイントをご紹介してきます。

3.メーカーの強みと依頼のマッチング

3つ目の選定ポイントは、メーカーの強みと依頼したい内容がマッチングしているかどうかということです。

受託製造をするメーカーにはそれぞれの強みがあります。

例えば、特定の成分については独自の海外ルートで仕入れており他社よりも安定して製造できるとか、その地域において化粧品の受託製造できる会社はその企業だけと言ったことです。

特に、初めて化粧品の受託製造を依頼する場合は、自分たちの知り得ない化粧品製造におけるノウハウを積極的に共有してくれる企業を選定するのが良いでしょう。

受託製造企業のホームページでどういったメッセージを強く打ち出しているのかを確認することで、依頼の候補にあげるべき強みを持っているかを確認することができます。

それでは、最後に株式会社OEMの化粧品受託製造の特徴をご紹介させていただきます。

株式会社OEMの化粧品の受託製造の特徴

株式会社OEMの化粧品受託製造の特徴は大きくわけて3点あります。

1点目は、「小ロットでの受託製造が得意」ということです。

化粧品の受託製造会社によっては、発注の最小ロット数が多く設定されているケースがあります。

特に中小・ベンチャー企業や他業界からの参入の場合などにおいては、最初から大きなロットを依頼するのは、在庫を保有し大きな事業リスクを抱えることになります。

株式会社OEMでは小ロットで発注したいと考える企業様のために、小ロットでの生産に対応できる柔軟な体制と、小ロットであっても適正価格提供できる仕組みを構築しました。

2点目は、「お客様に対する提案力」です。

化粧品の受託製造に特化した企業として長年培ってきた経験とノウハウを生かして、お客様の問題解決に向けた積極的な提案を行います。

その結果、要件が整理できないため他社では行き詰まっていた企業様が、当社とのお打ち合わせで課題を明確にし、試作品の製造・処方・製造へと着実に進めて製品化できた例が多数ございます。

特に初めて化粧品を作る企業様にとってはわからないことばかりだと思いますので、当社の知見を最大限活かして、しっかりとご支援をさせていただきます。

3点目は、「海外への輸出サポートに力を入れていること」です。

当社では、社内に外国語を話す人財を多く抱えております。海外への化粧品事業の進出に対する経験が豊富なスタッフによって、現地の化粧品に対する規制内容にもしっかり対応をすることが可能です。

化粧品業界では、海外から日本に来るインバウンドだけではなく、安心感の高い日本製の化粧品に対してアウトバウンドの高いニーズがあります。

今はまだ海外展開を考えていない企業様であっても、将来的に海外展開の相談があった場合に役に立つことが可能です。

まとめ

化粧品の受託製造について、概要や市場規模といった全体感から、実際にどういった視点で委託先を選定すべきなのかといった具体的な部分まで幅広くご紹介をいたしました。

特に受託製造先をお選びになる際には、今回ご紹介した「作りたい化粧品の作成可否」「小ロットで依頼が可能か」「メーカーの強みと依頼のマッチング」といったポイントをチェックして頂くことで、化粧品事業のリスクを減らした展開をすることができます。

当社の特徴もご紹介させていただきましたが、化粧品の受託製造先を探すにあたってお役に立てそうであれば幸いです。

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