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化粧品の着色料って肌に悪影響を与えることがあるの?
敏感肌でも使える着色料入りの化粧品はある?
天然色素と合成色素、どちらの着色料が安全なの?
化粧品に含まれる着色料は、製品の見た目を美しくする一方で、肌に負担をかける可能性もあります。化粧品を選ぶときに、着色料などの成分が肌にどのような影響を与えるのか、疑問に思っている方も多いかもしれません。
そこで本記事では、着色料が肌に与える影響と、化粧品に使われる着色料の種類や成分について詳しく解説します。
Contents
化粧品に使用される着色料には、肌の見た目を整えるためにさまざまな種類があります。一部の着色料には、アレルギーや肌荒れの原因となる物質も含まれています。そのため、敏感肌の人や、肌の調子が悪いときには注意が必要です。
また、着色料が原因で色素沈着やくすみを引き起こす可能性もあるため、使用する製品の成分は確認しておくことをおすすめします。
ただし、日本で販売されている化粧品には、厚生労働省の基準に基づき人体に影響がないとされる量しか配合されていません。基本的には問題がないと言えますが、肌に異変を感じた場合は、使用を中断しましょう。
化粧品に着色料が使われる理由には、主に以下の2つがあります。
それぞれ、詳しく解説します。
化粧品に着色料が使われる理由の1つ目は、発色をよくするためです。
チークや口紅などに着色料を配合することで、肌に色味を加えることができ、顔色が明るく見えます。発色をよくすると、メイクによって与える印象を変えられることも理由の1つです。例えば、鮮やかな色合いのアイシャドウを使うとポップで元気な印象を、落ち着いた色のチークを用いると、上品な印象を与えられます。発色の良さを活用して、メイクの仕上がりを華やかにするために、着色料が含まれているのです。
化粧品に着色料が使われる理由の2つ目は、機能面を高めるためです。見た目の美しさだけでなく、着色料が含まれることで化粧品の使用感が向上します。
例えば、ファンデーションやコンシーラーに配合されている着色料には、肌の色ムラを整え、均一に仕上げる効果があります。化粧品の実用性を高めるためにも、着色料が含まれていると言えるでしょう。
化粧品に使われる着色料の種類には、以下の3つがあります。
それぞれ、詳しく解説します。
化粧品に使われる着色料の種類の1つ目は、無機顔料です。
無機顔料は、隠蔽性や耐光性、耐熱性に優れ、化粧品に色調や機能性を与えるために配合されています。酸化チタン(Ti)、亜鉛華(Zn)、酸化鉄(Fe)、クロム酸塩などが、代表的な無機顔料です。
例えば、酸化チタンや亜鉛華は、白色顔料として色を調整するだけでなく、シミやそばかすを隠す目的でも使われています。無機顔料には、色調を調整する着色顔料のほか、製品の質感を改善する体質顔料や、光沢を与える真珠光沢顔料などもあります。
化粧品に使われる着色料の種類の2つ目は、有機合成色素です。
有機合成色素は、化学的に合成された色素で、タール色素とも呼ばれます。発色が鮮やかで、メイクアップ製品に広く用いられています。無機顔料と比べると、色が豊富で鮮明である一方、安定性は劣り価格は高めです。
また、一部のタール色素には皮膚刺激や発がん性への懸念があるため、日本では薬機法に基づいて安全性が確認された色素のみが使用されています。
化粧品に使われる着色料の種類の3つ目は、天然色素です。
化粧品に使用される天然由来の色素は、動植物や微生物から抽出される色素が中心です。例えば、カロチノイド系色素(黄~橙赤色)は、人参やトマト、ベニザケから、フラボノイド系色素(黄~赤紫色)は、ハイビスカスやベニバナから抽出されています。
天然色素は、合成色素に比べて淡い色合いで、着色力や耐光性が低い傾向にあります。しかし、近年のナチュラル志向の高まりにより、天然色素の価値が見直され、再び注目を集めている色素です。
「自然」や「植物由来」を求める顧客ニーズに対応するために、安全で環境に配慮した天然色素の需要は高まりを見せています。
着色料以外で確認しておきたい化粧品の成分には、以下の5つがあります。
それぞれ、詳しく解説します。
着色料以外で確認しておきたい化粧品の成分の1つ目は、防腐剤です。
防腐剤は、製品の品質を保ち、菌の繁殖や変質を防ぐために使われています。代表的な防腐剤には、パラベンやイソチアゾリノン系の成分があります。
一部の人の中には、防腐剤に含まれている成分が肌に刺激を与え、接触性皮膚炎を引き起こすことも少なくありません。そのため、肌に合わないと感じた場合は、使用期限が短い製品や、小さな容器で早めに使い切ることを前提に、防腐剤の量を抑えたものを選ぶと良いでしょう。
また、防腐剤が少ない、もしくは使われていない化粧品は、使用期限が表示されているため、事前に確認してから選ぶことをおすすめします。
着色料以外で確認しておきたい化粧品の成分の2つ目は、酸化防止剤です。
一部の酸化防止剤は、製品内の成分が酸化して品質が劣化するのを防ぐために使われています。代表的な天然の酸化防止剤には、トコフェロール(ビタミンE)やアスコルビン酸(ビタミンC)、カテキンなどがあります。
合成成分では、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)や没食子酸プロピルがあります。
酸化防止剤は、肌のバリア機能を弱め、乾燥や敏感肌の原因になることもあるため、自分の肌に合う製品かどうかを確認することが重要です。敏感肌の方は、天然由来の酸化防止剤を使用した製品を選ぶとよいでしょう。
着色料以外で確認しておきたい化粧品の成分の3つ目は、合成界面活性剤です。
水と油を混ぜ合わせ、製品をなめらかにするために配合されていますが、一部の人には刺激が強く、肌トラブルの原因となることがあります。特に、シャンプーやボディソープに多く含まれるアニオン系界面活性剤(例:サルフェート系)は、皮膚のバリア機能を弱める可能性があるため、敏感肌の人は注意が必要です。
シャンプーだけでなく、化粧水やクレンジングなどのスキンケア製品にも含まれているため、できるだけ「界面活性剤フリー」や「低刺激」と表記された製品を選ぶと安心です。
着色料以外で確認しておきたい化粧品の成分の4つ目は、収斂剤(しゅうれんざい)です。
収斂剤は、皮膚のタンパク質を凝固させることで、肌を引き締めたり整えたりする働きがあります。アストリンゼントローションやアフターシェーブローションによく使われる成分で、使用後に肌が引き締まった感覚を得られます。
代表的な成分には、クエン酸・乳酸・酒石酸といった酸や、アルミニウムや亜鉛などの金属塩が含まれます。ただし、収斂剤は肌に直接作用するため、長期的に使用すると、乾燥や刺激を引き起こす可能性があることには注意が必要です。
着色料以外で確認しておきたい化粧品の成分の5つ目は、紫外線吸収剤です。
日焼け止めやUV対策製品に多く含まれ、紫外線を吸収して肌を保護する成分です。一部の人には、アレルギー反応や肌荒れを引き起こすことがあるため、成分表示を確認しましょう。
なお、紫外線吸収剤を使用している製品には、成分を記載する義務がありますが、パッケージに全成分を記載しきれない場合は、付属の説明書や外箱に記載されていることもあります。
すべての日焼け止め製品に紫外線吸収剤が含まれているわけではないため、アレルギーの懸念がある場合は「紫外線吸収剤不使用」や「ノンケミカル」と明記された製品を選ぶと安心です。
敏感肌の人が化粧品の着色料を確認するときには、以下の2つのポイントを押さえましょう。
それぞれ、詳しく解説します。
敏感肌の方が化粧品を選ぶときには、成分リストを確認しましょう。含有量の多い順に記載されているため、リストの上位にある成分には特に注意を払う必要があります。
合成着色料を避けたい場合は、製品を購入する前に「赤○号」や「青○号」といった表記を確認することが大切です。無着色や低刺激と明記された製品を選びましょう。
また、敏感肌の人には、カモミールやアロエベラなど、肌を落ち着かせる成分や、ヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分を含む化粧品がおすすめです。自分の肌に合った化粧品を選ぶためにも、成分表示を確認しましょう。
敏感肌の人が化粧品の着色料を確認するときのポイントの2つ目は、パッチテストを行うことです。新しい製品を使用する前にパッチテストを行えば、着色料などの成分が肌に与える影響を事前に確認できます。
腕の内側や耳の後ろなど、目立たない部分に少量の製品を塗り、24~48時間程度、様子を見ましょう。その間、赤み・かゆみ・腫れなどの異常が出ないかを確認していきます。
異常が見られた場合はただちに使用を中止し、必要に応じて医師に相談することをおすすめします。着色料によるトラブルを未然に防ぐためにも、パッチテストをすることが大切です。
化粧品に含まれる着色料は、製品の見た目を良くするために使われますが、一部の成分は敏感肌の人に刺激を与える可能性があります。特に合成着色料は肌トラブルの原因になることもあるため、成分表示を確認することが大切です。また、自分の肌にあった化粧品か確認するためにも、パッチテストを実施しましょう。
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