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エクソソームとは?
エクソソームで肌が若返る?
エクソソーム化粧品をつくりたい。
再生医療分野での研究が進展した幹細胞は、化粧品業界でも実用化が進んでいます。化粧品においては、幹細胞を培養して得られる幹細胞培養液が創傷治療や肌再生に有効であることが発見され、商品化が進められています。さらに、幹細胞が分泌するエクソソームがこれらの効果に寄与していることも分かってきました。
この記事では、医療や美容業界で注目されているエクソソームに焦点を当て、その特性や美容効果、どのようなエクソソーム含有製品がOEM製造できるか、またエクソソーム化粧品に適した美容成分について詳しく解説します。
Contents
エクソソームは、ヒトや動物、植物を含むあらゆる細胞から分泌される細胞外小胞体(Extracellular Vesicles)の一種で、小さなカプセルのような形をしています。直径は約100ナノメートル、つまり1ミリメートルの1万分の1程度です。これらは脂質の膜に包まれており、メッセンジャーRNA、マイクロRNA、タンパク質など、エクソソームを分泌した細胞に由来する物質を含んでいます。エクソソームは細胞間コミュニケーションにおいて、重要なメッセージを伝達する役割を果たします。
エクソソームは体液に含まれており、血液や唾液、髄液などを通じてエクソソームは、体内を巡り、分泌側の細胞の情報によって、エクソソームが受け取り側の細胞に変化を与えます。特に、体内に存在する間葉系幹細胞は、創傷治癒や組織再生に重要な役割を担い、間葉系幹細胞が分泌するエクソソームが肌の線維芽細胞に作用し、若返り効果をもたらすと期待されています。化粧品業界では、間葉系幹細胞由来のエクソソームがアンチエイジング化粧品に利用されはじめています。
幹細胞培養液とエクソソームは、化粧品の成分としてそれぞれ異なる重要な役割を持ちます。幹細胞培養液には、幹細胞から得られる多くの有効成分が含まれており、一方でエクソソームは細胞間の情報伝達に不可欠です。
具体的には、幹細胞培養液は特定の環境で育てられた幹細胞から得られる液体で、エクソソーム、成長因子、タンパク質などの成分を含んでいます。これらは肌の再生や修復、さらには若返りに寄与し、化粧品成分として高い価値を持ちます。
エクソソームは、幹細胞や他の細胞が分泌する微小なカプセルで、細胞間のコミュニケーションを担います。間葉系幹細胞から分泌されたエクソソームは、線維芽細胞を活性化し、肌の若返りが期待できます。
化粧品の全成分表示では、一例を挙げると、幹細胞培養液は「ヒト幹細胞順化培養液」、エクソソームは、「ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム」などと表示されます。幹細胞培養液・エクソソームともに研究が進められており、化粧品原料は増えていくと考えられます。
サイトカインとエクソソームは、どちらも私たちの健康と美容において重要な役割を果たしますが、その効果を及ぼす仕組みは異なります。サイトカインは細胞の成長や活性化に影響を与え、エクソソームは情報伝達の役割を果たします。
サイトカインは、主にタンパク質で構成されており、免疫細胞から分泌される物質で、細胞同士の情報伝達や免疫機能のバランスを保つ役割があります。特に細胞の増殖や分化を促進する機能を持つものを「成長因子」や「細胞増殖因子」と呼ぶことがあります。
成長因子には、ターンオーバーの正常化を促すEGFや、線維芽細胞を活性化することでコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンなどの成分を生成するFGFなどがあります。成長因子は、肌の若返りに非常に重要な役割を果たします。
一方で、エクソソームは細胞から分泌される小さなカプセルで、メッセンジャーRNA、マイクロRNA、タンパク質など、エクソソームを分泌した細胞に由来する物質を含んでいます。
エクソソームは、細胞が生成するメッセージを他の細胞に伝えることで、線維芽細胞を活性化し、肌の若返りが期待できます。
サイトカインとエクソソームは、仕組は異なりますがいずれも肌の若返りに寄与する物質であり、新たなリバースエイジング化粧品の開発に役立てられます。
エクソソームは、それを分泌した細胞に由来する物質を含み、分泌側の細胞の情報によって、受け取り側の細胞に変化を与えます。特に、間葉系幹細胞には、創傷治癒や組織再生の効果が認められていますが、その効果は、間葉系幹細胞から分泌されるエクソソームが担っています。
ここでは間葉系幹細胞が分泌するエクソソームによる肌を若返らせる美容効果について2点解説します。
エクソソームは、線維芽細胞の機能を活性化させます。線維芽細胞を増殖するとともに、線維芽細胞がコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを作り出す活動を活性化し、線維芽細胞の死滅や老化による機能低下を抑制します。
線維芽細胞とは、皮膚の機能を担う最も重要な器官で、皮膚の土台となる真皮を構成する成分、コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを作り出す役割を担っています。そのため、線維芽細胞が活発に増殖し、その細胞が構成成分を作り出せば、肌は新陳代謝を繰り返し、健康で、若々しい肌を維持できるのです。
ヒトの線維芽細胞は、加齢とともに老化細胞が増え、増殖性の高い細胞が減少してしまうことが分かっています。エクソソームによって線維芽細胞の機能を活性化できれば、これらの細胞の老化を抑制し、肌の若々しさを保つことができます。
エクソソームは、線維芽細胞の活性化によって、肌のシワやハリを改善します。
ヒトの真皮では、線維芽細胞がコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンといった肌の土台である真皮を構成する成分を作り出しています。コラーゲンは、真皮において網目状に張り巡らされ、エラスチンがそのコラーゲンの網目を結合することで真皮の骨組みとなっています。そして、その骨組みの中を埋めているのがヒアルロン酸であり、水分を保持して、皮膚に柔軟性や潤いを与えています。線維芽細胞が活発に働くことでコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出し、肌はハリや弾力を保っているのです。もし線維芽細胞の働きが低下すれば、真皮はハリや弾力を失い乾燥し、たるみやシワができてしまうのです。
エクソソームが線維芽細胞を活性化し、線維芽細胞自体が増殖、真皮を構成する成分を作り出すことによって肌のハリ・弾力性、潤いを保持し、肌を若々しく改善します。
ここまでエクソソームが線維芽細胞を活性化させ、真皮を支える成分を生成することでシワやハリの改善に効果があることを解説しました。エクソソームは、幹細胞培養液や血液、臍帯などの体液に含まれており、化粧品や食品分野での利用が拡大しています。次に、OEM製造可能なスキンケア化粧品とサプリメント・ドリンクについて、詳しく解説いたします。
スキンケア化粧品においては、エクソソームやそれを含む幹細胞培養液を配合した高機能で高価格帯の製品のOEM製造が可能です。エクソソームは、真皮を支える主成分を作り出す線維芽細胞を活性化するため、スキンケアに不可欠な成分として、毎日使用するアイテムに最適な成分です。市場には導入化粧水、美容液、クリーム、オイルなどの商品があります。
間葉系幹細胞には脂肪、歯髄、骨髄、臍帯など様々な由来があり、それぞれ異なる特性を持っています。エクソソームは、由来する細胞の機能を持つとされ、スキンケア化粧品では主に脂肪由来の間葉系幹細胞が用いられています。
「リバースエイジング」という新たなブームがエクソソームと幹細胞培養液によって生まれています。従来のアンチエイジングは、肌の老化を遅らせ、若さを保つことを目指していましたが、リバースエイジングは肌を若返らせることを意味します。エクソソーム化粧品はこの若返りをコンセプトにしており、年齢や肌質による使用の適否がありません。ブランドを問わず新製品の企画・開発が可能です。
美容や健康をサポートするサプリメントやドリンクにおいて、エクソソームを含む食品や飲料のOEM製造が可能です。エクソソームは血液、関節液、臍帯などの体液に含まれることが知られています。豚や馬由来のプラセンタ、臍帯、羊膜エキスから作られたエクソソーム原料を使用して、美肌や細胞活性化を目指した食品の開発が可能です。
エクソソームは、線維芽細胞を活性化し肌の若返りに効果があるため、エクソソーム化粧品にはビタミンB群やビタミンC群の美容成分を配合すると効果的です。この2つの成分について解説します。
ビタミンB群の成分は、エクソソーム化粧品と組み合わせることで肌の若返りに効果的です。しばしば「代謝のビタミン」とも呼ばれるビタミンB群は、肌の新陳代謝を促進し、古い皮膚細胞を効率的に取り除き、新しい皮膚細胞の生成を促します。このようなターンオーバーの正常化は、エクソソームによる細胞賦活作用を強化し、肌の若返りを助けます。
エクソソーム化粧品にビタミンC群を組み合わせることで、透明感のある明るい肌を取り戻す効果が期待できます。ビタミンC群には、美白作用や、コラーゲンの合成を促進する抗シワ作用があり、エクソソームの肌の若返り効果と相まって、肌の新陳代謝を促進します。その結果、肌のターンオーバーが正常化され、古い角質層の除去を通じてシミやくすみが改善されると期待できます。
さらに、ビタミンC群は強力な抗酸化作用を持ち、肌を活性酸素などの外部ストレスから守り、肌の老化を遅らせる効果があります。ビタミンC群は肌の弾力性やハリに必要なコラーゲンの合成も促進します。これらの特性がエクソソームの若返り効果を強化し、肌を若々しく、健康的な状態に導きます。
再生医療分野での研究が進んだ幹細胞は、化粧品業界でも実用化され、幹細胞培養液を配合した化粧品の商品化が進んでいます。更に研究が進み、エクソソーム化粧品のリバースエイジングブームが到来しています。この記事では、美容業界で注目されているエクソソームについて、その特性や若返り効果、どのようなエクソソーム含有商品をOEM製造できるか、エクソソーム化粧品に適した美容成分について解説しました。
エクソソーム化粧品は若返りをコンセプトにしており、年齢や肌質による使用の適否がなく、新商品の企画も、既存ブランドのリニューアル開発も可能です。エクソソーム化粧品をラインナップに加えることで、最先端技術を取り入れた高付加価値化粧品でオリジナルブランドを差別化できます。
㈱OEMは、スキンケアからボディケア化粧品、メイク・ボディ・ヘアケア製品・ルームフレグランス・サプリメントなど幅広く美容・ヘルスケアの商品開発・製造の実績があります。また、事業を海外へ展開する場合の輸出もサポート可能です。
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