マカダミアナッツの美容・健康効果とは!?栄養素から食品・化粧品で期待できる効果までを解説!

マカダミアナッツは健康に良いの?
マカダミアナッツがお肌や髪にも良い?
食べるだけじゃない、化粧品にも使われるマカダミアナッツの美容効果とは!?

菓子や食品としてスーパーでも目にするマカダミアナッツ。
この記事ではマカダミアナッツの食品としての効果、美容のための化粧品としての効果などを詳しく解説しながらマカダミアナッツについてご紹介したいと思います。

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マカダミアナッツの効果とは


マカダミアナッツはオーストラリア東海岸の亜熱帯森で1857年に発見されたオーストラリア原産のナッツです。

防風林用として1880年代にハワイに移植され、ハワイ大学が1930年に樹木選択を行ったことでハワイで栽培されるようになったそうです。

商業的には、オーストラリアの市場が開拓されてからハワイでの栽培、そして1970年代終わり頃からはハワイ産を含めて世界のマーケットが急速に拡大。現在ではハワイ島で大規模栽培されてハワイが主産地となっています。

クリーミーで豊かな味わいが特徴で、栄養価も高く、健康的な脂質、タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルを含んでいます。

生食で食べたり、ローストしたり、砕いたり、様々な料理に使われたりします。また、お菓子、アイスクリーム、チョコレート、コーヒーなどさまざまな食品にも使われています。

オーストラリアのクイーンズランド州で発見されたことから、「クイーンズランドナッツ」という別名もあるそうです。

アーモンドやクルミ等とともに日本でもメジャーなナッツの一つとして認識されていますが、その原料価格はなんとそれらの倍以上にもなるようです。(*1)

美容・スキンケア効果

マカダミアナッツには、美容に良い栄養素が多く含まれています。スキンケアやヘアケアの成分として期待できる主な美容効果として、肌の保湿効果、炎症を抑制する効果、肌の柔軟性を高める効果、髪のハリコシやツヤを保つ効果があります。

保湿効果:マカダミアナッツには、スクワランやオレイン酸、パルミトレイン酸などの保湿成分が含まれており、肌をしっとりと保湿し、乾燥から守ってくれます。

炎症を抑制する効果:マカダミアナッツに含まれるオメガ-7脂肪酸は、炎症を抑制する効果があります。肌荒れやニキビなどのトラブルに効果的です。

肌の柔軟性を高める効果:マカダミアナッツに含まれるパルミトレイン酸は、肌の柔軟性を高める効果があります。肌の弾力を保ち、シワやたるみの予防に効果的です。

ヘアケア:マカダミアナッツには、髪の健康に必要なビタミンやミネラルが含まれており、これらは髪の強さやツヤを保つために役立ちます。

食用・健康効果

マカダミアナッツは、健康に良いとされる栄養素が豊富に含まれており、適度な量を摂取することで健康維持に役立つ食品です。適度な摂取により、血糖値のコントロールや血中悪玉コレステロールの低下、抗酸化作用などが期待できます。

心血管疾患の予防:マカダミアナッツには、一価不飽和脂肪酸やポリフェノールが含まれており、これらは血液中の悪玉コレステロールを低下させ、心血管疾患の予防に役立つとされています。

血糖値のコントロール:マカダミアナッツには、食物繊維やマグネシウムなどが含まれており、これらは血糖値を安定させる効果が期待できます。

骨の健康維持:マカダミアナッツには、カルシウムやマグネシウム、リンなどのミネラルが含まれていています。

抗酸化作用:マカダミアナッツには、抗酸化物質が豊富に含まれており、これらは細胞の老化を遅らせる効果があります。

ただし、マカダミアナッツは高脂肪・高カロリーな食品であるため、過剰な摂取は肥満や生活習慣病のリスクを高めることがあります。適度な量でバランスの良い食事に取り入れるようにしましょう。また、アレルギーを持つ人は、アレルギー反応を起こす可能性があるため、注意が必要です。

マカダミアナッツに含まれる栄養成分とその効果

それではまず、マカダミアナッツに含まれる栄養素をみていきましょう。

マカダミアナッツ・焙り(100g中)(*1)

  • 水分 1.3g
  • カルシウム 47mg
  • たんぱく質 8.3mg
  • リン 140mg
  • 脂質 76.7g
  • 鉄 1.3mg
  • 食物繊維 6.2g
  • ナトリウム 190mg
  • ナイアシン 2.1mg
  • 灰分 1.5g
  • カリウム 300mg
  • エネルギー 720kcal
  • マグネシウム 94mg
  • 亜鉛 0.7mg
  • 銅 0.33mg
  • ビタミンB1 0.21mg
  • ビタミンB2 0.09mg
  • 脂肪酸組成: 総量73.25g
    (飽和12.46g、一価不飽和59.23g、多価不飽和1.56g)
  • コレステロール 0mg

 

オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)

オレイン酸は不飽和脂肪酸の一種で、オリーブオイル、アボカド、マカダミアナッツ、アーモンド、ピーナッツ、アブラナなどの食品に多く含まれています。

血中の悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やす効果があるため、動脈硬化や心血管疾患の予防に役立ちます。(*2)

また、オレイン酸は、細胞膜の構成成分の一つであるため、細胞の柔軟性を高める効果があります。抗炎症作用があり、関節炎や糖尿病、肥満などの炎症性疾患の予防にも役立ちます。

適度に摂取することで腸内環境を整える効果があるため、便秘や下痢などの腸のトラブルの改善にも効果的です。

オレイン酸を含む食品を過剰に摂取すると、肥満や生活習慣病のリスクを高めることがあるため、適量の摂取が大切です。また、オレイン酸にアレルギーを持つ人もいるため、注意が必要です。

パルミトレイン酸(不飽和脂肪酸)

パルミトレイン酸は、マカダミアナッツオイルやアボカドオイルに多く含まれる不飽和脂肪酸です。酸化安定性に優れています。血中中性脂肪を下げる働きがあるといわれ、また血管を丈夫にする働きを持ち、皮脂の分泌や皮膚の再生をスムーズにするとされています。(*3)

人体に必要なミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンに多く存在します。不足すると貧血を起こします。鉄の必要量は健康な人の場合男女では異なります。また女性は月経の有無や妊娠・授乳期などで必要量が変わってきます。普段からバランスの良い食事をとっていれば鉄を摂りすぎることはほとんどないといわれています。しかしサプリメントで鉄を非常に多くとると、過剰症を起こすので注意が必要です。(*4)

銅は血液中で鉄を必要な場所へ運んでヘモグロビンが合成されるサポートをして貧血予防に役立つ成分です。鉄を十分にとっていたとしても、銅が不足した場合には貧血は解消されません。また、骨や血管壁を強くするエラスチンやコラーゲン生成に役立ちます。骨粗鬆症や、動脈硬化、動脈瘤を予防するといわれています。

銅は多くの食品に含有されていて、普段の食生活で不足することはあまりない成分です。上限量は10mgとなっています。(*5)

マグネシウム

マグネシウムは人体に必要なミネラルの一種で、リンやカルシウムとともに骨を形成するほか、体内のさまざまな代謝を助ける機能を持ちます。マグネシウム不足は、骨への影響や、不整脈、虚血性心疾患、高血圧、筋肉のけいれんを起こしてしまう要因となることも。また神経過敏や抑うつ感が出ることあるそうです。腎臓に疾患があると通常排出される血液中のマグネシウムが排出されなくなり、濃度が高くなることもあるそうです。(*6)

亜鉛

亜鉛も健康を維持に必要な栄養素の一つです。亜鉛はたんぱく質や細胞の中にある遺伝物質を合成するためにも使われます。また、妊娠中や乳児期・小児期では十分な成長・発達のためにも亜鉛が必要となります。

必要量は年齢・性別によって変わってきます。1日の平均摂取推奨量は例えば成人男性の場合に11mg、成人女性で8mgです。(*7)

ビタミンB群

ビタミンB1は、化学名はチアミンです。ビタミンB1が欠乏すると、神経炎や脳組織への障害が生じます。ビタミンB1欠乏症には、脚気とウェルニッケ – コルサコフ症候群があります。ビタミンB1過剰症では、頭痛、いらだち、不眠、速脈、脆弱化、接触皮膚炎、かゆみなどの症状が現れます。(*8)

ビタミンB2の化学名はリボフラビンです。
ビタミンB2が欠乏すると、成長抑制を引き起こします。また、欠乏により、口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎などが起きます。(*8)

マカダミアナッツを化粧品に配合する効果的な使い方

マカダミアナッツは美容に良い栄養素が多く含まれ、スキンケアやヘアケアに使うことでより良い効果が期待できる化粧品成分です。剤形によりどのような効果的な使い方があるか見ていきましょう。

化粧水・美容液

マカダミアナッツに含まれるオレイン酸は、肌をしっとりと保湿し、乾燥から肌を守る作用があります。化粧水や美容液に配合することで、肌に潤いを与え、乾燥による肌トラブルを防ぐことができます。

クリーム・オイル

マカダミアナッツ油はヒトの皮脂にも10%以上含まれているパルミトレイン酸の含有量が多いことから皮膚との親和性に優れていて、伸びが良くべたつきも少ないため良い使用感を与えます。クリームやオイルなどの油性基剤には相性が良く、いろいろな製品に使われています。

洗顔

洗顔フォームやクレンジングオイルなどにマカダミアナッツオイルを配合することで泡をきめこまかくし、保湿感のある洗いあがりが期待できます。他のオイルと組み合わせて配合をすることなどもおすすめです。

シャンプー・トリートメント

マカダミアナッツオイルをシャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品に配合することもおすすめです。質感をやわらかくし、使用感を高めます。また皮脂や毛髪の潤いを保ちながら水分蒸散を抑える働きで皮膚や毛髪の保護をすることに期待できます。

マカダミアナッツを摂取して期待できる効果


マカダミアナッツを食べることで、どのように健康に良い効果が期待できるのかを詳しく見ていきましょう。

コレステロール値・血中中性脂肪を下げる

マカダミアナッツに含まれる一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸は、血液中のLDLコレステロールを低下させる働きがあるといわれています。また、不飽和脂肪酸であるパルミトレイン酸はオメガ7系脂肪酸に属し、血中中性脂肪を下げる働きがあります。

むくみを予防する

マカダミアナッツに含まれるカリウムは、人体に必要なミネラルの一種です。カリウムは成人の場合におおよそ120g~200g、そのほとんどが細胞内にありますがごく一部は血液やリンパなどの体液(細胞外液)や骨にも含まれています。また、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。神経の興奮性や筋肉の収縮に関わっており、体液のpHバランスを保つ役割も果たしています。ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。(*10)

便秘を解消する

マカダミアナッツに含まれるオレイン酸は小腸で吸収されにくい性質を持っています。しっかりとした量を摂取すればしっかり小腸までオレイン酸が届いて腸を刺激してくれます。腸内の潤滑油として働くため、便秘解消に期待ができるといわれています。(*11)

まとめ


マカダミアナッツの成分と美容・健康への効果について解説しました。化粧品や健康食品への応用を検討するお役に立てれば嬉しい限りです。

なお当社(株式会社OEM)は化粧品・健康食品の製造受託専門企業として数々の製品を提供してきました。また、ブランドコンセプトや商品企画のコンサルティング業務のご相談もお受けしております。

「化粧品の企画も相談したい」、「化粧品をリニューアルしたい」、「新たに化粧品をつくりたい」とご検討の際は、ぜひ当社にご相談ください。

参考資料
*1 日本ナッツ協会

*2 南東北病院HP オレイン酸

*3 オレンジページnet 今オイルが注目されるワケ

*4 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

*5 特定非営利活動法人 日本成人病予防協会

*6 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

*7 厚生労働省 eJIM

*8 厚生労働省 水溶性ビタミン

*9 北里大学 脂質について知りましょう

*10 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

*11 健栄製薬 便秘にはオリーブオイルが効果的!排便を促す理由や選び方を解説

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