アロマオイルのOEM製造を徹底解説!種類や用途・製造と販売の注意点など紹介

アロマオイルのOEM製造を徹底解説!種類や用途・製造と販売の注意点など紹介

  • サロン・自社店舗・ECサイトの商品ラインナップとして販売したい
  • ヨガ・ピラティススクールで、アロマスプレーを生徒へ販売したい
  • インスタグラムのフォロワーへプレゼントしたい

アロマオイルはディフューザー等を使って香りを拡散します。心地良い香りは脳に伝達され、リラックス効果と心身を調整する働きに影響をもたらします。

アロマオイルは香りのするオイル製品全般の総称で、市販されているアロマ製品は、エッセンシャルオイル(精油)やそのブレンドオイル、アロマ化粧品、フレグランスオイル等アロマ雑貨に大別されます。

肌に塗布する製品は化粧品になり、許可のある化粧品OEMメーカーに依頼することで、オリジナルブランドをつくることができます。これらのアロマ製品をオリジナルブランドで展開することは、香りによってお客様に自社の特色やこだわりを伝える絶好の機会となります。
本記事では、アロマオイルを使った4つのOEM製品とその用途、アロマオイル製品の製造・販売に関わる注意点、そしてOEMを活用したアロマオイルの商品開発について解説します。
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アロマオイルを使った4つのOEM製品

アロマオイルを使った4つのOEM製品

アロマオイルは自然の恵みを感じながら心地よい香りを楽しめるため、多くの人々に支持されています。アロマオイルを利用した多くのOEM製品が市場に存在しており、その中でも特に人気のある4つのOEM製品について詳しく説明します。

エッセンシャルオイル(精油)

エッセンシャルオイルは、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然素材で、各植物特有の香りや有効成分を含んだ100%天然のエキスです。

植物の産地は様々で、オーガニックや国産表示のオイルを選ぶこともできます。アロマテラピー・アロママッサージ、さらに化粧品香料として利用でき、リラックス、抗菌、消臭など多彩な効果が期待できます。

なお、購入のときには、「エッセンシャルオイル」や「精油」と表示されているものを選びます。エッセンシャルオイルは高濃度に濃縮されているため、直接肌に触れないように取り扱い、特に妊娠中や敏感肌の方は使用に際して注意が必要です。

ブレンドオイル

ブレンドオイルは、複数の天然エッセンシャルオイルをブレンドしたもので、好みの香りやブランドイメージに合わせ、オリジナルブレンド精油を調合できます。ブレンドオイルには人工香料は添加されず、アロマテラピーやアロママッサージに、サロンやスクールで活用できます。

さらに、ブレンドオイルは香料として化粧品に配合でき、アロマミストやクリームなどに配合できます。効能や使用シーンに合わせたアロマ化粧品をシリーズ化し、オリジナルブランドで販売できます。

フレグランスオイル

フレグランスオイルは、人工的な香料です。エッセンシャルオイルを無水エタノールやキャリアオイルで希釈したり、合成香料を添加した製品で、香りそのものを楽しむ製品です。アロマオイルやポプリオイルとも呼ばれます。

エッセンシャルオイルやブレンドオイルのようにアロマテラピーや加湿器に使用したり、肌に塗布するマッサージには適しません。成分表示・注意事項を読み、商品の用途に適しているか確認が必要です。

水溶性アロマオイル

水溶性アロマオイルは、水に溶けないエッセンシャルオイルを加工して水に溶けるようにしたものです。加湿器に使用することができ、比較的安価で手軽に利用することができます。

爽やかで清涼感のあるスッキリとしたハーブ系の香りでリフレッシュしたり、甘く華やかなフローラル系の香りでリラックスをしたり、気分に合わせて気軽に楽しむことができます。店舗やスクールなどさまざまなシーンに合わせたオリジナルの水溶性アロマオイルのOEM製品も可能です。

OEMで製造したアロマオイルの用途

OEMで製造したアロマオイルの用途

アロマオイルの芳香成分は、豊かな香りと心身に働きかける効能があり、多くの用途に活用されています。

アロマオイルの主な用途としては、アロマテラピー、化粧品原料、アロマ雑貨原料、そして食品添加物などがあります。アロマオイルの香りと効果を日常生活のさまざまな場面で活用できます。

OEMで製造されたアロマオイルの用途と、特にアロマテラピーにおけるその効果について詳しく解説します。

アロマテラピー

アロマテラピーは、エッセンシャルオイル(精油)を使って心身に働きかけ、美容や健康に役立てる方法です。フランスやベルギーでは医療と認められています。

アロマテラピーとアロマセラピーは同じ意味です。仏語読みをアロマテラピーと、英語読みをアロマセラピーと日本語で表記したもので、2通りの呼び方があります。

アロマテラピーは、美容や健康の増進、リラクセーションやリフレッシュ、心身の不調のケア・健康の回復を目的とし、美容・スポーツ・医療など多岐にわたる分野で活用されています。具体的なアロマテラピーの4つの活用法について解説します。

睡眠力アップ

ヒトは、交感神経と副交感神経の2つの自律神経の働きのバランスを取り、健康に過ごしています。アロマの心地よい香りは交感神経を抑え副交感神経を働かせ、ヒトはリラックスすることで睡眠に入りやすくなります。

例えばスイートマジョラムは、その温かく甘い香りで知られ、心地よいリラクゼーションを提供します。スイートマジョラムをスイートアーモンドオイルで希釈したマッサージオイルでアロママッサージし、その後休息することで、単に休息する場合と比較して睡眠の質が向上したという報告があります。

アロママッサージが睡眠の質を向上させることが期待できます。

参照:アロママッサージが睡眠の質に及ぼす影響

認知症予防

クロモジは、日本で古くから身近で、落ち着きのあるよい香りの木と言われてきました。フローラル調の甘さと、繊細で上品な印象を与えます。クロモジには、リナロール、ゲラニオール、α-テルピネオール、酢酸ゲラニルなどの芳香成分が含まれており、鎮静とストレス軽減をサポートします。

要介護の高齢者にクロモジアロマを塗布した実験では、塗布しない期間に比べて、アロマ期間においてポジティブ感情が増加し、ネガティブ感情が低下しました。クロモジアロマは、認知症予防やストレス軽減の可能性を秘めています。

参照:クロモジ(Lindera umbellata)精油のアロマテラピーが要介護高齢者の生理的指標や認知機能および介護職員の負担度に及ぼす影響

スポーツリカバリー

運動は私たちの体にとって非常に重要ですが、同時に筋肉疲労や体の疲れももたらします。

筋肉疲労は運動後のリカバリーを遅らせる主な要因の一つですが、アロマオイルは筋肉疲労の対策として効果的です。運動前後や就寝前に筋肉をマッサージしたり、塗布することで、筋肉のこわばりをとり、筋肉痛を和らげたり、疲れが残りにくくなります。

ペパーミント・ローズマリーなどのすっきりとした香り、ラベンダー・イランイランなどリラックスできる香りがスポーツリカバリーに役立てられています。次回の運動に向けてより早く体を回復させ、運動を継続することができます。

参照:運動とアロマに関する調査

集中力アップ

日々の忙しい生活の中で、集中力を保つことは時に難しいものです。アロマオイルは、すっきりとした香りで眠気を吹き飛ばし、脳の働きを活性化させる助けとなります。特に、頭をスッキリさせ集中力を高めることで、仕事や学習の効率を向上させることができます。

例えば、ペパーミント精油やオレンジスイート精油の香りについて、小学校高学年の児童による実験報告があります。計算ミスが減少する傾向が示唆され、集中力をアップさせるとともに、やる気があるなど気分がリフレッシュしたという報告があります。

参照:ペパーミント/オレンジ・スイート精油の香りが小学生の計算ミスとストレス軽減に寄与

化粧品原料

アロマオイルは化粧品原料としても大変優れた素材です。特に、自然な香りによるリラックス効果を求める消費者が増えている今、天然精油を配合した化粧品は注目を集め、高額化粧品も増えてきています。

天然精油は、石鹸・化粧水などスキンケア商品、香水、シャンプーなど、幅広い化粧品に展開できる多様な利用法があります。リラクゼーションや肌を美しく保つアンチエイジング効果も期待できます。

精油による香りが付加価値となり、オリジナル化粧品のブランド価値を引き上げることができます。

アロマ雑貨原料

アロマオイルは、アロマ雑貨の製造にも利用されています。例えば、ロウリュウ用アロマ液、アロマスプレー・ファブリックミスト、リードディフューザー、ルームスプレー、マスクスプレー、除菌・消臭スプレーなど、多くのアロマ雑貨にアロマオイルが使用されています。

アロマ雑貨は、日常生活の中で自然な香りを楽しむことができるだけでなく、リラックスや心地よい空間作りにも寄与します。さらに、除菌・消臭スプレーなどは、清潔で快適な生活空間を作る助けとなります。

食品添加物

アロマオイルは食品の風味・香り付けにも利用されています。例えば、アイスクリームなどのスウィーツ、調味料、紅茶などの清涼飲料水などにアロマオイルを加えることで、食品の風味や香りを豊かにすることができます。また、食品フレイバーや食用油脂・エキスなどの製造にも利用されています。

食品業界では、自然由来の健康的な成分が求められており、アロマオイルはそのニーズに応えることができます。

アロマオイル製品の製造と販売に関わる注意点

アロマオイル製品の製造と販売に関わる注意点

アロマオイル製品は、その用途によって異なる法規制が適用されます。たとえば、エッセンシャルオイル(精油)やルームフレグランスなどは、人体に使用しないので雑貨に分類され、これらの製品の製造・販売に届出や許可は必要とされていません​。

しかし、肌に直接塗布するものや化粧品の効果を目的としたものは、化粧品に該当し、製造や販売には届出や許可が必要になります。例えば肌に塗布するマッサージオイルオイルや香水などは化粧品に該当します。化粧品に該当したときの製造・販売の注意点を説明します。

参考:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 第2条3項

参考:薬食発0721第1号

製造の注意点

アロマオイル製品を製造する際には、法令を遵守することが重要です。雑貨である精油を小分けにすることは許可不要ですが、化粧品の製造には、化粧品製造業許可が必要となります。

例えば、エッセンシャルオイルやキャリアオイルを用いてマッサージオイルのブレンドをしたり、そのブレンドしたマッサージオイルを小分けしたりすることは、化粧品の製造にあたります。事業として行う場合には、適切な許可を取得し、製造しなければなりません。

なお、​個人が自分で使用するために化粧品を作ることは禁止されていません。

販売の注意

アロマオイル製品が雑貨の場合には、医薬品・医薬部外品・化粧品のような効果を表現することはできません。アロマ雑貨は、香りを楽しむ・リラックスできると言えます。

化粧品の販売では、その効能や効果の表示が法令で制限されています。シミ・シワの改善効果やニキビ・体臭の予防効果など一般化粧品と薬用化粧品の効能の範囲にも注意し、法令を遵守しなければなりません。また、アロマオイルによる効果・効能(例えば頭痛や月経痛に効く、アレルギー症状が治る、肌にうるおいを与えるなどの効能)が謳えない点も注意が必要です。

関連記事:化粧品の広告で表現できる効能効果56項目 訴求可能な表現から禁止事項まで網羅!

OEMを活用したアロマオイルの商品開発

OEMを活用したアロマオイルの商品開発

アロマオイルは多様な商品のベースとして活用でき、OEM製造を利用することで、コストを抑えつつ高品質な商品を提供できます。ここでは、アロマオイル製品として、アロマスプレーとオリジナル化粧品の開発について解説します。

アロマスプレー

アロマスプレーは、アロマオイル、香料、エタノールや精製水を基にした、手軽に香りを楽しめるアイテムです。エタノール配合により除菌や消臭の効果も得られます。

空間にスプレーし、気分をリフレッシュするルームスプレーや、寝具やヨガマット、マスクの外側にスプレーするファブリックスプレーなどがあります。

天然発酵エタノールを用いることで天然由来成分を多く含むアロマスプレーをつくることができます。また、エタノールのニオイが気になる方向けに、自然なアロマの香りにこだわったエタノールフリーのアロマスプレーの開発も可能です。

雑貨の扱いになり、製造・販売に届け出や許可は不要です。

オリジナル化粧品

オリジナル化粧品では、エッセンシャルオイル(精油)を配合し、スキンケア化粧品やロールオンフレグランス、マッサージオイル、ヘアバーム、バスソルト等、多岐にわたる商品の開発が可能です。

ターゲットや利用シーンに合わせてオイルを組み合わせ、商品をシリーズ化し、独自のブランドを展開できます。

リップクリームやハンドクリームなど外出先に持ち出す商品を揃えることで、エントリー商品として新たな顧客の開拓やギフト需要に対応できます。

エッセンシャルオイルによるやわらかな香りと、自然由来成分の構成比を高めることで肌にやさしい化粧品をコンセプトに据え、動物由来原料、防腐剤、鉱物油、合成香料、合成色素、紫外線吸収剤やシリコン等を配合しない商品の開発も可能です。

まとめ

まとめ

アロマオイルを使った4つのOEM製品とその用途、アロマオイル製品の製造・販売に関わる注意点、そしてOEMを活用したアロマオイルの商品開発について解説しました。

アロマオイルによる心地良い香りは私たちをリラックスさせ、健康や美容への効果も報告されています。アロマオイル製品をOEM製造することで、自社ブランドのメッセージを届け、お客様の生活を豊かにするアロマオイル製品を提供することができます。

㈱OEMは、化粧品製造業許可や化粧品製造販売業許可を受けており、スキンケア・メイク・ボディ・ヘアケア製品、ルームフレグランス、サプリメントなど幅広く美容・ヘルスケア製品のOEM製造に対応しています。

「化粧品の企画を相談したい」、「化粧品をリニューアルしたい」とご検討の際は、ぜひ当社にご相談ください。

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