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化粧品OEMの費用はいくらかかるの
OEM化粧品にかかる費用の内訳を知りたい
少しでも安く化粧品OEMを依頼したい
自社ブランドの化粧品を作りたい!そう思ったときに一番気になるのは費用ではないでしょうか。
製品が完成するまでには、化粧品を製造するためのランニングコストだけでなくパッケージのデザイン代や製版代など初期費用がかかります。
化粧品OEM会社に依頼してから製品が納品されるまでにかかる費用の詳細と少しでも費用を抑えるためのポイントをご紹介したいと思います。
Contents
化粧品OEMにかかる費用の内訳は試作(原料)、バルクの製造、資材、バルク充填・仕上げ、輸送です。それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
化粧品のバルクを作るために第一歩が試作です。納得のいく化粧品ができるまで何度も試作を繰り返します。成分の配合率やテクスチャー、使用感、香りなど改善していきます。
製品やお客様によりますが、おおよそ4-5回くらい試作改良を繰り返すことが多いです。試作にかかる期間は、込み具合によっても変わりますが、約2週間程度です。
試作は基本的に無償です。しかし、回数や量が多い場合、また高価な原料や特殊な原料を使用する場合には、有償となることがあります。
化粧品を作りたいと考えている方にとって、バルクは一番重要な要素ではないでしょうか。
化粧品の製造におけるバルクとは化粧品の中身のことです。化粧水や美容液そのもののことを指します。
化粧水やクリーム、石鹸など様々な種類がありますが、バルク製造にかかる費用は、化粧品の種類によって大きく変わります。
例えば、スキンケア化粧品の場合、化粧水< 美容液<クリームの順に高くなります。
化粧水は水が主な成分となっているので価格を抑えることができますが、配合する成分によって原料の価格が異なります。
効果のある成分をあれもこれもと入れてしまうととても高価なものとなってしまうので、訴求ポイントを絞り込み、それに合わせて成分を選択しましょう。
また、新規処方で製造するとなると莫大な費用がかかるだけでなく、製品化されるまでにはかなりの期間を要します。
そのため、化粧品OEM会社の既存処方をベースにして、香りを変えたり、訴求ポイントに合わせた成分を配合するなどのアレンジを加えることで、製品化までの期間を短縮化することも可能です。
化粧品OEMで用いられる資材とは主に、容器・化粧箱(または包装)・ラベル等が挙げられます。特に容器は製品の印象を左右する重要な役割を担います。
「化粧品の中身はとても良いものなのに、見た目の印象が悪くてなかなか売れない。逆に中身は安価であるが、オシャレなパッケージで売れている」という例もあるほどです。
さてここからは以下3つの資材について詳しくご紹介します。
1.容器
2.キャップ
3.化粧箱
容器は一般的に、エアレス容器や口紅容器、ポンプ容器など構造が複雑であったり、部品が多いものは価格が高くなり、ボトル容器やチューブ容器は比較的に安価です。
容器の材質は、プラスチックの容器が安価ではありますが、内容物にオイルが高配合されているような場合にはガラス容器の方が良いでしょう。
また、印刷はロット1,000~、着色はロット3,000~対応の容器メーカーが多いため、小ロットの場合はラベル貼りで対応しなければなりません。容器の種類は限られますが株式会社OEMでは100個から印刷可能な容器も取り揃えております。
キャップにも種類があり、スクリューキャップ<ワンタッチキャップ<ポンプの順に高くなります。スクリューキャップの方が安価ではありますが、利便性からワンタッチキャップがより多く採用されています。
ただし、二重構造のキャップや蒸着加工などの加飾を行う場合は費用が高くなります。
化粧箱は製品によっては作らないこともあります。最小ロットで1,000枚~製造となります。
化粧箱に入れる方が遮光ができ、高級感を出すことも可能ですが、費用を低価格に抑えたい場合は、シュリンク仕上げや封印シール留めをする方法があります。
※初期費用について
容器と化粧箱は、初期費用がかかります。パッケージのデザイン代、新たに型取りをする場合には抜型代、印刷の色数分の版代、箔押しをする場合には箔版代がかかります。
もしも、低コストで化粧品製造を検討している場合には、化粧品の中身の種類だけでなく容器まで含めて検討することをおすすめします。
選定した容器が自動充填対応が可能か、または手動充填かで製造コストに影響が出ることがあります。
ラベル貼りや箱詰めにも作業費がかかりますので、貼りやすいラベルや組み立てやすい箱を用意することにより作業工賃を抑えることができます。
輸送用の段ボール箱を新たに作ると、抜型代がかかります。
特に、デザインや入り数に指定が無ければOEM会社の汎用の箱や有箱の方がコストを抑えることが可能です。
輸送費は重量やサイズ、納品場所で変わってきますので、事前に確認してみましょう。
ここまで化粧品OEMの内訳をご紹介しました。 こちらでは、商品別の費用例をご紹介いたします。
化粧水も作る量・本数によって価格が変わります。こちらでは100mLの化粧水を作る場合でご紹介します。
本数 | 100本の場合 | 1,000本の場合 |
合計金額 | 約9万~12万円 | 約70万~80万円 |
1本あたり | 900~1,200円 | 700~800円 |
<内訳単価例> | ||
バルク | 800円 | 560円 |
プラスチック容器 | 160円 | 130円 |
印刷ラベル | 100円 | 不要になる |
化粧箱 | 160円 | 100円 |
次に30mLの美容液の費用例をご紹介します。
本数 | 100本の場合 | 1,000本の場合 |
合計金額 | 約10万~12万円 | 約65万~80万円 |
1本あたり | 1000~1,200円 | 650~800円 |
<内訳単価例> | ||
バルク | 750円 | 530円 |
プラスチック容器 | 200円 | 170円 |
印刷ラベル | 100円 | 不要になる |
化粧箱 | 115円 | 100円 |
次にフェイスマスクの費用例をご紹介します。
枚数 | 3,000枚の場合 | 10,000本の場合 |
合計金額 | 約45万円 | 約160万円 |
1枚あたり | 150円 | 115円 |
<内訳単価例> | ||
バルク | 80円 | 55円 |
印刷アルミパウチ | 70円 | 60円 |
配合する成分や仕様によって費用は変わりますのであくまでも上記は目安としてお考えください。
小ロット製造についてご注意頂きたい点として、総額は安いですが1本あたりの価格は1,000本の方が圧倒的に安くなります。
また製造の費用効率が良くなるのは3,000本の製造からが多いです。コスト効率と製造数量のバランスを見ながら製造計画を立てられることをおすすめします。
小ロットのは発注については、以下のページでも詳しく紹介しています。
ボリュームディスカウントを考え、発注数量を多くした事例もあります。
こちらで紹介するのは、製品のデザイン性を考え希望の加飾が可能なロット数へ変更した事例です。
このクライアント様は当初1,000本製造を検討されていたため、充填、容器、化粧箱などもすべて1,000個で発注予定でした。
容器は白色の容器に黒1色の印刷で検討していましたが、会社のイメージに合わせて容器やキャップを青色に着色することになりました。
希望の容器への着色は5,000からのため、容器に合わせて化粧箱や充填製造数も5,000に変更しました。
初めての化粧品製造で売れるかどうかという不安なため、在庫を抱えたくないということで1,000個の製造を依頼していましたが、容器や化粧箱のデザインへのこだわりから、製造数が5,000個となりました。
結果として容器や化粧箱をイメージ通りのデザインにすることができ、1個単価が下がったため好調に売り上げを伸ばしています。
それでは、最後に費用を抑える3つの方法をご紹介いたします。
依頼する化粧品OEM会社の既存の処方で製品化することにより、開発費を抑えられたり、リードタイムを短縮できます。
ただ、汎用処方の場合、他製品でも同処方が採用されている可能性が高いので、香りや色味、訴求ポイントに合わせた成分の添加で違いを出していくことになります。
化粧品を作るにあたり資材は価格の半分以上を占めます。そのため、容器選びは重要なポイントです。
ケース単位で注文ができる容器や、小ロット対応可能な印刷方法がありますので、化粧品OEM会社に相談しましょう。
1個当たりの単価は割高になりますが、在庫を抱えることや、トータルのコストを考えると初めは小ロットから始めるのも選択肢の一つです。
限られた予算の中で何を優先するのは化粧品OEMを依頼するにあたって最も重要なことと言えるでしょう。
主なポイントとしては、どのような成分を配合するのか、どのような容器にするのか、化粧箱は有りか無しか、容量と数量、いくらで販売したいのかです。
中身にこだわり高価な原料を配合したいのであれば、パッケージをシンプルなデザインにする。
高級ラインで販売したいのであれば化粧箱に入れた方がよいなど、事前に優先順位をつけて依頼することにより、予算の範囲内で且つスムーズに進めることができます。
本記事では、化粧品OEMに依頼する際にかかる費用の内訳と、費用を抑えるポイントをご紹介しました。
化粧品の中身はもちろんのこと、資材の選び方によって費用が大きく変わってきます。
予算や販売価格を決め、事前に優先順位をつけておくことで、化粧品製造をスムーズに進めることができます。
化粧品OEMでかかる費用や費用を抑えるポイントなど、本記事が化粧品OEMのご検討のお役に立てば幸いです。
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