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化粧品OEMの費用はいくらかかるの
OEM化粧品にかかる費用の内訳を知りたい
少しでも安く化粧品OEMを依頼したい
自社ブランドの化粧品を作りたい!そう思ったときに一番気になるのは費用ではないでしょうか。
製品が完成するまでには、化粧品を製造するためのランニングコストだけでなくパッケージのデザイン代や製版代など初期費用がかかります。
化粧品OEM会社に依頼してから製品が納品されるまでにかかる費用の詳細と少しでも費用を抑えるためのポイントをご紹介したいと思います。
目次
化粧品OEMにかかる費用の内訳は試作(原料)、バルクの製造、資材、バルク充填・仕上げ、輸送です。それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
化粧品のバルクを作るために第一歩が試作です。納得のいく化粧品ができるまで何度も試作を繰り返します。成分の配合率やテクスチャー、使用感、香りなど改善していきます。
製品やお客様によりますが、平均で5回程再試作をします。試作にかかる期間は、新規で約2週間、再試作で約1週間です。
試作は基本的に無償です。しかし、回数や量が多い場合や高価な原料や特殊な原料を使用する場合には、有償となることもあります。
化粧品を作りたいと考えている方にとって、バルクは一番重要な要素ではないでしょうか。
化粧品の製造におけるバルクとは化粧品の中身のことです。化粧水や美容液そのもののことを指します。
化粧水やクリーム、石鹸など様々な種類がありますが、バルク製造にかかる費用は、化粧品の種類によって大きく変わります。
例えば、スキンケア化粧品の場合、化粧水< 美容液<クリームの順に高くなります。
化粧水は水が主な成分となっているので価格を抑えることができますが、配合する成分によって原料の価格が異なります。
効果のある成分をあれもこれもと入れてしまうととても高価なものとなってしまうので、訴求ポイントを絞り込み、それに合わせて成分を選択しましょう。
また、新規処方で製造するとなると莫大な費用がかかるだけでなく、製品化されるまでにはかなりの期間を要します。
そのため、化粧品OEM会社の既存処方をベースにして、香りを変えたり、訴求ポイントに合わせた成分を配合するなどのアレンジを加えることで、製品化までの期間を短縮化できます。
化粧品OEMで用いられる資材とは主に、容器・化粧箱・ラベルが挙げられます。特に容器は製品の印象を左右する重要な資材と言えます。
「化粧品の中身はとても良いものなのに、見た目の印象が悪くてなかなか売れない。逆に中身は安価であるが、オシャレなパッケージで売れている」という例はよくあります。
こちらでは、以下の資材について詳しく紹介をしていきます。
1.容器
2.キャップ
3.化粧箱
容器は一般的に、エアレス容器や口紅容器など構造が複雑であったり、部品が多いものは価格が高くなり、ボトル容器やチューブ容器は比較的に安価です。
容器の材質は、プラスチックの容器が安価ではありますが、内容物に精油配合されていたりなど腐食性がある場合には、ガラス容器の方が良いでしょう。
また、印刷はロット1,000~、着色はロット3,000~対応の容器メーカーが多い ため、小ロットの場合は、ラベルで対応しなければなりません。容器の種類は限られますが株式会社OEMでは100個から印刷可能な容器も取り揃えております。
キャップにも種類があり、スクリューキャップ<ワンタッチキャップ<ポンプの順に高くなります。
スクリューキャップの方が安価ではありますが、利便性からワンタッチキャップがより多く採用されています。
化粧箱には入れても入れなくてもOKです。
しかし、化粧箱は最小ロットで1,000枚~となってしまうので、100本ずつの製造を考えている場合、在庫として保管しなくてはなりません。
化粧箱に入れた方が遮光ができたり、高級感が出たりしますが、安価に抑えたいのなら、シュリンクや封印シールにする方法があります。また、汎用の型があるものであれば、新たに抜型代はかかりません。
※初期費用について
容器と化粧箱に関しては、初期費用がかかります。パッケージのデザイン代、新たに型取りをする場合には抜型代、印刷の色数分の版代、箔押しをする場合には箔版代がかかります。
価格重視で化粧品製造を依頼する場合には、化粧品の中身の種類だけでなく容器まで含めて検討することをおすすめします。
工場の充填機械に適合する容器かどうか確認をし、充填テストをする必要があります。
手充填の必要がある場合充填費が高くなることもあります。
ラベル貼りや箱詰めにも作業費がかかりますので、貼りやすいラベルや組み立てやすい箱を用意することにより作業工賃を抑えることができます。
輸送用の段ボール箱を新たに作ると、抜型代がかかります。
特に、デザインや入り数に指定が無ければOEM会社の汎用の箱や有箱の方が安く済みます。
輸送費は重量やサイズ、納品場所で変わってきますので、事前に確認してみましょう。
ここまで化粧品OEMの内訳をご紹介しました。 こちらでは、商品別の費用例をご紹介いたします。
化粧水も作る量・本数によって価格が変わります。こちらでは100mLの化粧水を作る場合でご紹介します。
本数 | 100本の場合 | 1,000本の場合 |
合計金額 | 約9万円 | 約60万円 |
1本あたり | 900円 | 600円 |
<内訳単価例> | ||
バルク | 500円 | 360円 |
プラスチック容器 | 160円 | 130円 |
印刷ラベル | 100円 | 不要になる |
化粧箱 | 160円 | 100円 |
次に80mLの美容液の費用例をご紹介します。
本数 | 100本の場合 | 1,000本の場合 |
合計金額 | 約10万円 | 約65万円 |
1本あたり | 1000円 | 650円 |
<内訳単価例> | ||
バルク | 550円 | 380円 |
プラスチック容器 | 200円 | 170円 |
印刷ラベル | 100円 | 不要になる |
化粧箱 | 115円 | 100円 |
次にフェイスマスクの費用例をご紹介します。
枚数 | 3,000枚の場合 | 10,000本の場合 |
合計金額 | 約45万円 | 約160万円 |
1枚あたり | 150円 | 115円 |
<内訳単価例> | ||
バルク | 80円 | 55円 |
印刷アルミパウチ | 70円 | 60円 |
このようなかたちで、3,000本であれば容器に直接印刷をすることができ大幅に費用削減ができます。
総額はもちろん少ないロットの方トータルの費用は安いですが、1本あたりの価格は1,000本の方が圧倒的に安くなります。
小ロットのは発注については、以下のページでも詳しく紹介しています。
ボリュームディスカウントを考え、発注数量を多くした事例もあります。
こちらで紹介するのは、製品のデザイン性を考え希望の加飾が可能なロット数へ変更した例です。
元々は、1,000本での製造を考えていたため、充填、容器、化粧箱などすべて1,000個での発注予定でした。
容器は白色の容器に黒1色の印刷で検討していましたが、会社のイメージに合わせて容器やキャップを青色に着色することになりました。
希望の容器への着色は5,000からのため、容器に合わせて化粧箱や充填製造数も5,000に変更しました。
初めての化粧品製造で売れるかどうかという不安なため、在庫を抱えたくないということで1,000個の製造を依頼していましたが、容器や化粧箱のデザインへのこだわりから、製造数が5,000個となりました。
結果として容器や化粧箱をイメージ通りのデザインにすることができ、1個単価が下がったため好調に売り上げを伸ばしています。
化粧品OEMで費用を抑える3つの方法
それでは、最後に費用を抑える3つの方法をご紹介いたします。
依頼する化粧品OEM会社の既存の処方で製品化することにより、開発費が抑えられたり、リードタイムを短縮できたりします。
ただ、汎用処方の場合、他製品に使用されている可能性が高いですので、香りや色味、訴求ポイントに合わせた成分の添加で違いを出していくことになります。
化粧品を作るにあたり資材は価格の半分以上を占めます。そのため、容器選びは重要なポイントです。
ケース単位で注文ができる容器や、小ロット対応可能な印刷方法がありますので、化粧品OEM会社に相談しましょう。
1個当たりの単価は割高になってしますが、在庫を抱えることや、トータルのコストを考えると初めは小ロットから始めると安心できるかと思います。
限られた予算の中で何を優先するのは化粧品OEMを依頼するにあたって最も重要なことと言えるでしょう。
主なポイントとしては、どのような成分を配合するのか、どのような容器にするのか、化粧箱は有りか無か、容量と数量、いくらで販売したいのかです。
中身にこだわり高価な原料を配合したいのであれば、パッケージをシンプルなデザインにする。
高級ラインで販売したいのであれば化粧箱に入れた方がよいなど、事前に優先順位をつけて依頼することにより、予算の範囲内で且つスムーズに進めることができます。
本記事では、化粧品OEMに依頼する際にかかる費用の内訳と、費用を抑えるポイントをご紹介しました。
化粧品の中身はもちろんのこと、資材の選び方によって費用が大きく変わってきます。
予算や販売価格を決め、事前に優先順位をつけておくことで、化粧品製造をスムーズに進めることができます。
化粧品OEMでかかる費用や費用を抑えるポイントなど、本記事が化粧品OEMの検討にお役に立てば幸いです。
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