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化粧品をOEMで製造したいが、容器はどうすればいいんだろう・・・
そもそも容器は自分で探すべきか、OEM会社に頼むべきか・・・
容器のコストはどれかかるんだろう・・・
自社ブランドで化粧品を開発する際に、中身と同時にパッケージも製造コストとして考えなければならない項目の一つです。
今回の記事では、化粧品を初めて開発される方を中心に、化粧品の容器の種類やコスト、また化粧品の容器を選ぶ際のポイントについてご説明したいと思います。
Contents
化粧品は中身が一番重要なのは事実です。しかし、消費者が初めて商品を手にとって接するのは容器やパッケージになります。
例えば、小ロットで製造した化粧品は1つあたりにかかる製造コストが高くなってしまうため、利益を出すためには販売価格も高めに価格設定が必要があります。
消費者は、処方の特徴や配合成分、評価などを基準とされている方が多いとしても容器やデザインの印象も他社製品との比較の際に重要なポイントになります。。
実際に商品を買って使ったときに高級感を求めている方もいれば、使用感や使いやすさを重視している方もいます。
そういう意味では、価格設定とともに、その製品コンセプトに合った容器を選ぶことがポイントと言えるでしょう。
多くの容器メーカーがそれぞれ数多くの容器を持っており、選択肢は無数あります。容器の仕様に細かいこだわりを持てば持つほど価格や最低ロット数が上がってしまうのが現実です。
そういった中で、予算内で何ができるかを考え、コスト以上の印象を与えるような容器を作り上げる必要があります。
次に、OEMにおける化粧品容器の種類について解説したいと思います。
では、OEMで使用できる一般的な化粧品容器についてご説明します。
まずは、資材による種類からご紹介していきます。
化粧品容器の資材は下記の2つが主要なラインナップです。
では、それぞれご説明します:
硝子から作られた容器のことです。スプレー容器からポンプ容器、ジャー容器、スポイト容器など色々な形の容器があります。
環境にやさしく、高級感もあるところが特徴です。
しかし、製造コストが高く、設計も難しいため種類も少ないというデメリットがあります。
また、割れる危険性もほかのものに比べて高いので、化粧箱が必須になり、クッション材なども追加する必要が出てきます。
樹脂から作られた容器です。市場に出ている化粧品の樹脂の容器を使用しているものがほとんどです。
価格や質はピンキリで、価格を重視したものもあれば高級感のあるものもあります。
どんな形でも製造ができるため、デザインの選択肢は非常に幅広いのが特徴です。ただし、高級感を追求するとガラスよりもコストが高くなってしまうこともあります。
では、化粧品容器の形状にはどういったものがありますでしょうか。
一般的に下記の3つがほとんどだと思われます:
では、それぞれ解説します。
サイズにかかわらず口の狭い細長い形をした容器のことを言います。
シャンプーや化粧水、美容液などに使用されることが多いです。
クリームやジェルなどの粘度の高いものを充填することが多く、スパチュラを同梱することが多いです。
設計の種類やサイズが多く、一つのメーカーでも選択肢が多いです。
ジャー容器と同じく、クリームやジェルなどの粘度の高い処方に使われるものです。
ジャー容器よりコストが低く、使い方も便利ですが、高級感を出すのは比較的難しいのかもしれません。
マスカラやまつげ美容液など、目元に使用する化粧品に使用されることが多いです。
細長い形状で、ボリュームは10ミリ以下のものが一般的です。中のブラシも数多くの選択肢の中から選べます。
ここまではOEMで採用できる化粧品容器の資材と形状による種類についてご説明しました。ここからは、仕様による種類についてご説明したいと思います。
主に個々の5つになります。
では、それぞれ説明します。
シャンプーから化粧水まで、多くの化粧品に使用できます。特にシャンプーや石けんの場合ですと、容器を置いた位置から簡単に中身が出せるので、とても便利です。
しかし、容器代に加えてポンプ代もかかるのでコストが高くなります。
消臭剤のような、粘度が低い液体の処方の充填に用いられることが多くあります。
ポンプほどではありませんが、こちらも比較的コストのかかる仕様になります。
こちらは、ポンプやスプレーを使用せず、入口の狭い中栓を付けた容器になります。
使用するために、容器をひっくり返し、振る必要があるので便利さが劣ってしまいますが、コストが大幅に安くなりますので採用されることも少なくありません。
粘度が低く、容量の少ないセラムや美容液に使われることが多いです。
使用する際に多少不便ですが、高い効能効果がありそうな印象を与えることもあり、採用されることが多いです。
容器の中に空気が入らないようなポンプを使用したもので、ボトルのものとチューブのものがあります。
中身が長く新鮮に保管できるというところが特徴ですが、製造コストが高いため採用されることは比較的少ないと言えます。
では、化粧品容器のリードタイムはどれくらいかかるものでしょうか。
実は、化粧品容器の手配に2~4か月ほどかかってしまうのが現状です。
ジャー容器で蒸着や印刷の加工がある場合は4か月かかってしまうと考えるのがよいでしょう。
また、チューブ容器やマスカラ容器が一番短く、2か月で手配できるケースが多いです。
化粧品容器の製造にかかる期間が非常に長いとお伝えしましたが、それを短縮するにはどのようなことをすればいいかについてご説明したいと思います。
まずは、製品開発を始めたら早めに容器を確定し、発注をするように心がけるのが重要なポイントです。
また、製品開発を急いでいる場合は、なるべく加工の少ない仕様での容器を選択することも重要になってきます。
例えば、樹脂のもともとの色は白なので、白のまま使用する場合は、蒸着の加工は必要がありませんので、そちらの時点で1か月ほどの短縮ができるケースがあります。
印刷加工もなくし、ラベル仕様にする場合はさらに1か月間短縮になり、2か月で手配できたりしますので、その辺も確認しながら決めるの良いでしょう。
化粧品を最小ロットで製造する際に、充填工場の製造ロットだけではなく、資材のロットも一緒に考えなければなりません。
その容器メーカーによるところもありますが、基本的には蒸着、印刷のない状態では500個~1000個が一般的です。割高にはなりますが、100個~で対応してくれる容器メーカーもあります。
印刷加工が入りますと、1000個~のものが多く、蒸着になると3000~というメーカーが多い印象です。
では、化粧品OEMの容器を小ロットで手配するにはどのようなことができますでしょうか。
まずは、小ロットで対応してくれるメーカーを特定し、ご希望のロットで紹介してもらえるものを聞くのが一番早いです。
こちらは、直接容器メーカーではなく、OEM会社の方に聞くのも可能です。
どのメーカーでも、印刷や蒸着、塗装などの加工をかけないもののロット数が圧倒的に少ないと思われます。もし、ロット重視で少ない数から始めることが必要であれば、容器に関するこだわりを捨て、現実的な視点から開発を進めるのが重要です。
化粧品OEMの容器はコストがどれくらいかかるものでしょうか。
形状や仕様によってピンキリですが、50グラムの樹脂のジャー容器、チューブ容器、ボトル容器を比較しました。
※蒸着・印刷なし
表を入れる
印刷加工を加えると、1工程(色、表面)当たり20円~程度かかり、印刷版代も1色当たり2万円~かかります。
また、蒸着はロットが3000~になる上、コスト面でも100円~かかってしまうケースがほとんどです。
では、容器のコストを抑える方法とはどのようなことが考えられるのでしょうか。
まずは、ロット数を抑えるのと同様に、工程の少ない容器を使うのが一番効果的です。
また、OEM会社に見積りを依頼する際に、容器と中身を分けて金額を提示してもらうこともお勧めします。
定期的にリピート製造するような製品の場合は、容器だけ経済ロット(3,000個など)で先に購入し、製造ごとに在庫から引いて使用するケースも多いです。
同じく、いくつかのSKUで同じ容器を使用し、ラベルだけ張り替えることも多く、大きなコスト削減につながります。
こちらについて気になる方は、OEM会社に最初の段階で対応可能かどうかについて相談するのが良いでしょう。
中身の開発と同時に、容器やパッケージにも手間がかかり、調べないといけないことも多いので、かなりの労力がかかります。
そこで、ここでは化粧品OEMの容器をスムーズに調達するポイントについてご説明したいと思います。
では、それぞれ解説します。
初心者として、自身で多くの容器メーカーに問い合わせをして、商談をするというのはハードルも高いし、時間と労力もかかります。
OEM会社は多くの容器メーカーと取引を持っているので、紹介できる容器も無数にあるし、小ロットでの対応などもできます。
資材に関しては、それほど利益をとらない会社が多いため、特に小ロットの場合は自身で調達するために費やす労力とは割に合わないかもしれません。
ある程度慣れてロットや商品数が増えたときに自身で手配し、OEM会社に支給するノウハウがあれば、そうするのがコスト的には合理的だと思われます。
国内の化粧品工場では、そもそも海外容器を受け入れないところがほとんどですが、たまに日本の商社及び容器会社が輸入し、検品した海外容器もあったりします。
海外容器を受け入れない理由としては、品質に関するトラブルが多いためです。不良率が多く、衛生面でも保証がないなどの課題もあります。
国内の容器より単価が大幅に安いので魅力的ですが、実際に購入すると運賃や検品、不良率などの影響で割に合わなくなるケースが多いです。
容器を選ぶ際に価格やロット数がもっとも重要なポイントになりますが、さらに絞り込む上では、納期の早いメーカーのものを採用するのが大きな利点になるでしょう。
納期が4か月のものを採用したら、毎回4か月前から発注をしないといけません。1か月でもこのサイクルを短縮することが可能であれば、長い目でみて効率が良い判断です。
今回の記事では、化粧品OEMの容器の種類や納期、ロット、価格について詳しく解説するとともに、スムーズに調達するためのポイントについてご説明しました。
特に初めての化粧品OEMの場合は、ノウハウもなく、資材選びの方が中身の製造より手間がかかる方も多いかもしれません。
当社では、化粧品の開発とともに資材についても親身にお手伝いしておりますので、お気軽にお声がけをいただければと思っております。
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