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炭酸にはどんな美容効果がある?
炭酸化粧品にはどんなアイテムがある?
炭酸化粧品の最新情報が知りたい!
炭酸化粧品は、使用後すぐに肌が明るくなる炭酸パックが特に人気です。最近では、炭酸の研究が進み、多様な製品が開発されています。例えば、炭酸泡の美容液など、新しいアイテムも登場しています。
炭酸化粧品は、自宅でのスペシャルケアやサロンのメニューに加えることで、顧客単価の向上にもつながります。炭酸化粧品は化粧品製造販売業の許可を得たOEMメーカーに製造委託し、オリジナルブランドでの販売が可能です。この記事では、炭酸化粧品の特長、美容効果、製品ラインナップ、剤型別の使い方、製品開発のポイント、使用時の注意点について詳しく解説します。
Contents
炭酸は飲料水や入浴剤としても親しまれ、血行を良くする効果があるとされ、その効果を応用した炭酸化粧品には洗顔料や美容液など、多岐にわたる商品が市販されています。ここでは、炭酸化粧品の特長、肌への作用、美容効果、そして効果が期待できる炭酸濃度について詳しく解説します。
炭酸化粧品は、炭酸から放出される二酸化炭素ガス(気体の二酸化炭素)の美容効果を活用した製品です。炭酸は、炭酸水や炭酸温泉、スパでも利用されています。特に炭酸濃度が高い温泉は炭酸泉と呼ばれ、肌表面を滑らかにし、血行促進や新陳代謝の向上、痛みの緩和、筋肉のリラクゼーションなどの効果が期待できます。これらの効果を美容分野で応用したものが炭酸化粧品です。
炭酸は、肌表面において、皮脂汚れに浸透し、膨れ上がって取り除きやすくします。また、炭酸が角質同士の結合を緩めることで、化粧品の浸透を促すブースター効果もあります。さらに、古い角質をはがれやすくし、肌のターンオーバーの正常化を促します。ターンオーバーが正常化することは、ニキビ予防にも効果的です。
一方、肌に浸透した炭酸は、皮膚細胞に酸素を多く供給し、肌の活性化を促すことで、ターンオーバーを促進します。なぜなら、炭酸から放出された二酸化炭素は血液中に浸透するとヘモグロビンと結びつくため、血液中でヘモグロビンと離れた酸素は細胞に供給されるためです。また、二酸化炭素は血管を拡張するため、酸素の供給量を増やして新陳代謝を促進します。
さらに、炭酸は紫外線を浴びたことによる炎症性サイトカインを抑える抗炎症作用や肌の土台となる真皮の線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生を促進し、エイジングケアにつながります。
炭酸化粧品の即時効果として、皮脂汚れや古い角質を取り除き、肌色のトーンアップやむくみを改善する効果があります。また、化粧品の浸透を促すブースター効果もあります。
炭酸化粧品を継続使用することで、肌のターンオーバーが正常化し、エイジングケアや肌のごわつきの低減、ニキビ予防に効果を発揮します。さらに、線維芽細胞の増殖を促し、エラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸の産生を促進することで、肌にハリとツヤをもたらします。
炭酸化粧品の炭酸濃度が高いほど、効果も高いと考えられています。
日本の温泉法ではお湯に炭酸ガスを250ppm以上含むものを炭酸泉と定め、特に1,000ppm以上の高濃度炭酸泉は、療養泉として治療効果を認められ、医療やスポーツ分野で利用されています。
化粧品に炭酸を応用する際は、利用シーンや容器の形態、製剤のpH値などを考慮し、OEMメーカーの知見を活かして製品開発を進めることが大切です。
炭酸は、皮脂汚れを浮かせる摩擦レス洗浄、ブースト効果、血行促進、ターンオーバー促進、シワ・ハリ改善などの美容効果を化粧品に応用し、製品化されています。ここでは、炭酸のシャンプーやパック、洗顔料、美容液、クレンジングについて解説します。
炭酸シャンプーは、きめ細かい泡で毛穴の皮脂汚れをしっかり洗い落とします。炭酸が頭皮に浸透することで、美容成分が浸透しやすくなります。さらに、炭酸化粧品の継続的な使用によって、血行を促進し、頭皮の新陳代謝を活性化させ、健康な髪の成長をサポートすることが期待できます。製品の設計では、ターゲット層のニーズに合わせて、泡質や洗浄力、保湿成分、香り、ボトル形状などを考慮しましょう。
炭酸パックには二剤式、エアゾールタイプ、シートタイプなど様々な形態があります。二剤式では、粉末やジェルを混ぜて、作り立てを使用する楽しみがありますが、手間がかかります。対照的に、シートタイプやエアゾールタイプは手間がかからず便利です。
炭酸パックは、保湿効果や汚れの吸着、シワやシミ改善などのエイジングケア効果が期待でき、成分の工夫によってさまざまな美容効果を提供できます。これらは自宅用セルフケア製品としても、サロンやエステティックの業務用としても販売が可能で、サロンではオプションメニューとして顧客単価を向上させることができます。
炭酸洗顔料にはエアゾール缶やパウダー状の炭酸化粧品があります。エアゾールタイプは炭酸ガスを含む泡がでて、泡立て不要でそのまま使用できます。パウダー状の洗顔料は、水に溶かして使うタイプで、炭酸Naや炭酸水素Naと有機酸を組み合わせて炭酸を発生させます。
炭酸と洗浄成分による細かい泡が毛穴汚れに入り込み、古い角質や皮脂汚れを効果的に浮かせて落とします。また、炭酸化粧品といえば泡と思う消費者は多く、弾力のあるしっかりした泡は満足感をもたらします。トリートメントマスク、マッサージ、洗顔の1本3役のアイテムは多機能性が消費者に好評です。洗浄のみならず、炭酸のブースター効果で差別化を図る商品もあります。
炭酸美容液は、肌にうるおいやハリ、キメ、ツヤを与える効果が期待できます。エアゾールタイプの美容液は、炭酸泡が肌に浸透し、線維芽細胞を活性化することでエラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸の生成を促進します。これにより、肌のゴワつきやシワの改善に効果的で、エイジングによる肌の悩みに効果的にアプローチします。また、ブースター効果があり、次に使用する化粧品の浸透を向上させるため、スキンケアの効果を一層高めるアイテムです。
炭酸クレンジングは、エアゾールタイプで、炭酸ガスを含む泡がすぐにでて、そのまま使用できます。炭酸泡はメイクや毛穴の汚れを効果的に浮き上がらせ、簡単に洗い流せます。ダブル洗顔が不要で、摩擦を最小限に抑えられるため、肌に優しいクレンジング方法です。さらに、炭酸の血行促進により肌の透明感が高まり、ブースト効果で美容成分が浸透しやすくなり、洗顔後のスキンケア効果の向上が期待されます。
炭酸化粧品は、個人向けのセルフケア製品としても、サロンやエステティック施設での業務用商材としても販売されています。これに応じて、消費者の細分化されたニーズに合わせた製品開発の例を4点提案します。
朝専用の泡状炭酸パックは、1回の使用で血行促進と水分保持量アップによる透明感を実感しやすい商材です。炭酸泡を塗り広げ、1-5分程パックし、洗い流します。
起床時のむくみや皮脂汚れによる顔色の黒ずみを取り、肌をリフレッシュし、明るくする効果が期待できます。美容成分には、ビタミンC誘導体やフラーレン、フランスカイガンショウ樹皮エキスなど肌に透明感を与える成分やヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分を配合することで一日中肌の明るさとハリを提供します。
エイジングケアの炭酸美容液はエアゾールタイプの炭酸泡で、肌の血行とターンオーバーを促進し、ハリと透明感のある肌へと導きます。また、シワの改善とシミ予防を同時に適えるには、ナイアシンアミドの配合が効果的です。これにより、肌はより生き生きとし、明るさが増します。
男性向けの泡洗顔フォームはエアゾールによる炭酸泡を使用し、泡立ての手間が不要です。特に皮脂汚れ対策に効果的で、洗顔とシェービングが一度にできる2in1の製品です。また、保湿成分としてセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミンC誘導体を配合、肌を清潔に保ちながら潤いを与える効果も期待できます。この洗顔フォームは、忙しい朝にも最適で、使い勝手の良い製品になります。
サロン向けの炭酸パックを肌のブライトニング効果を活かした業務用商材として開発することを提案します。このパックは、施術の始めに皮脂汚れや古い角質の除去のために使用することも、施術の終わりにターンオーバーを促進し、美容成分を補給する仕上げとしても活用できます。これにより、顧客の満足度が向上し、サロンのリピート率や口コミ評価の向上が期待されます。
炭酸化粧品には、様々なタイプがあり、白効果、保湿効果、肌荒れを防ぐ成分について解説します。
2剤混合タイプの炭酸パックは、カップやスパチュラが同梱されており、利用者が2剤を混ぜ合わせて使う調合タイプです。この製品は、「生炭酸パック」とフレッシュ感を謳った広告で、利用者が自分で炭酸パックを手作りする楽しみを提供します。業務用では、施術直前の混合が必要であり、器具の洗浄など運営者に負担がかかる点もありますが、その新鮮さとブライトニング効果で高い評価を得ています。
エアゾールタイプは、洗浄やパック、マッサージ、美容液など炭酸化粧品に広く利用されています。顔全体やTゾーンのみなど部分的な使用も想定し、使用量の調節が容易です。器具不要で手間がかからず、入浴中でも簡単に使用できるため、洗顔やクレンジング、シャンプーに適しています。また、エアゾール製品は製造ロットが大きくなる傾向があり、大量生産によりコスト効率が良く、事業者にとって魅力的な選択肢となります。
シートタイプは炭酸パックとして利用されています。シートタイプの炭酸パックは、不織布マスクに含まれる炭酸と別添の液体を混合するか、ジェルを顔に塗布してシートを使用することで炭酸ガスを発生させます。このタイプの大きな利点は、使用後に洗い流す必要がなく、手軽に使用できることで、多くの人々に支持されています。
炭酸化粧品の商品開発ポイントは、商品コンセプトに合わせ、剤型や美容成分を選定することです。それぞれについて、詳しく解説します。
なお、OEMメーカーに製造委託する際の商品開発のプロセスと商談の流れについては、関連記事で詳しく解説しています。
関連記事:化粧品を開発する流れをわかりやすく解説!開発対象となる商品の種類も紹介
関連記事:化粧品OEMとは?メリット・デメリット・成功のポイントや選び方まで解説
炭酸化粧品のコンセプトを考える際には、第一に、対象とするのは個人のセルフケア用商品か、それともサロン向けの業務用商材かを明確にします。次に、その商品が主に洗浄を目的とするのか、それとも肌への美容成分の補給を目的とするのかを決定します。また、スペシャルケア用途の商品であれば、香りを付与することも可能です。これらの要素を考慮し、商品コンセプトを詰めることで、ターゲットとする顧客層に合った商品を設計できます。
炭酸化粧品の剤型の選択は、商品のコンセプトや用途に応じて行います。洗顔料、美容液、パックなど、使用されるシーンに合わせて最適な剤型を選びます。
剤型によっては製造ロットの規模が変わり、アルミフィルム、マスク、エアゾール缶など必要な資材やその調達と充填製造のロットも異なります。これらの選択が製品の品質とコストに直接影響するため、慎重に決定することが求められます。
炭酸化粧品には、用途に応じて様々な美容成分を配合することができます。洗浄製品では摩擦レスで汚れを吸着する炭を配合し、パックや美容液にはセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンを加えて肌の保湿や弾力を高めます。さらに、血行促進作用のあるイチョウ葉エキスや角質剥離作用のある米糠エキス、美白作用のビタミンC誘導体やショウガ根茎エキスの配合も可能です。各用途に合わせた最適な美容成分の選択が、炭酸化粧品の効果を向上させます。
炭酸化粧品の使用にはいくつか注意点があります。商品の使用に際しては、使用上の注意を確認し、特定の条件下での使用は避けることが大切です。例えば、日焼け直後や髭剃り直後、ニキビなど肌に炎症があるときには使用を控えましょう。
また、ピーリングやハイフなどの美容医療の施術後も同様です。皮脂を取り除く洗浄効果が高い製品は、乾燥肌や敏感肌の人が使用すると、肌が赤くなったり刺激を感じたりすることがあるため、肌のコンディションに注意が必要です。
炭酸化粧品は、炭酸パックの即効性で肌が明るくなる効果から人気を集めました。市場は洗顔料やシャンプーなどの洗浄用途と美容用途を拡大し、さらにエイジングケア向けの高機能な炭酸美容液も登場しています。これらの商品は自宅でのスペシャルケアやサロンのオプショナルメニューとしても利用され、販売者にはオリジナルブランドの炭酸化粧品を通じて、セルフケアや業務用商材の市場で収益を上げる機会があります。
株式会社OEMは、スキンケアからメイクアップ化粧品、ボディ・ヘア・オーラルケア、サプリメントなど幅広く美容・ヘルスケアの商品開発・製造の実績があります。医薬部外品化粧品やドクターズコスメ、サロン専売品の実績もございます。また、事業を海外へ展開する場合の貿易・契約書関連、販促サポートも可能です。
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