OEMで化粧水を製造!メリットや流れなどをまとめて解説

OEMで化粧水を製造!メリットや流れなどをまとめて解説

OEMでどのような化粧水を作れる?
OEMで化粧水を製造するメリット・デメリットを整理したい
化粧水のOEM製造を依頼する先はどう選べばいい?

化粧水は代表的な化粧品の1つで、さまざまな種類があります。自社で工場や製造ノウハウがなくともOEM製造が可能ですが、そのメリット・デメリットがよくわからない方もいるのではないでしょうか。また、OEMメーカーは国内外に多数存在しています。OEMに成功するには、適切なOEM先を選ぶことが欠かせません。

本記事では、化粧水をOEM製造するメリット・デメリットや流れなどについて、化粧水等のOEMで実績豊富な株式会社OEMが解説をします。
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OEMで製造できる化粧水の種類

OEMで製造できる化粧水の種類

ここでは、OEMで製造できる化粧水の種類を、5つ解説します。

それでは1つずつ解説します。

柔軟化粧水

柔軟化粧水(保湿化粧水)は、肌の角質を柔らかくすることで、水分を補給してキメを整える化粧水です。保湿効果を高めるため、保湿成分やエイジングケア成分などが配合されているものが増えてきています。

ふき取り用化粧水

ふき取り用化粧水は、コットンに染み込ませてメイクや汚れを拭き取ることで、肌のターンオーバーを促す化粧水です。ピーリング成分が含まれており、肌を明るくする効果が期待できます。ただし、使い方次第では肌を傷つけることや乾燥を促す可能性もあるため、注意が必要です。

収れん化粧水

収れん化粧水(引き締め化粧水)は、余分な皮脂を取り除くことで、毛穴を引き締める化粧水です。皮脂分泌を抑えたい場合や、日焼け後のほてりを抑えたい場合に適しています。酸化亜鉛やタンニン酸、クエン酸などが、代表的な含有成分です。

美白成分入り化粧水

美白成分入り化粧水は、シミやそばかすを防ぐための化粧水です。ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの美白有効成分が配合されており、「医薬部外品」として承認されているものしか「美白化粧水」と呼べません。

ニキビ用化粧水

ニキビ用化粧水(尋常性挫瘡化粧水)は、ニキビの原因菌を殺菌することや、炎症を抑えることが目的の化粧水です。殺菌作用や抗炎症作用、皮脂分泌抑制作用など、様々な効果を有する成分が配合されています。

OEMで化粧水を製造するメリット

OEMで化粧水を製造するメリット

ここでは、OEMで化粧水を製造するメリットを、3つ解説します。

それでは1つずつ解説します。

初期投資の抑制

化粧品を自社で製造するには、工場の設備投資や人材確保など、多額の初期費用とランニングコストがかかります。特に工場は、薬機法に基づいた許可も必要であるため、天井や換気性などの基準もクリアしなければなりません。しかし、OEMを利用すればこれらの費用を直接的に負担する必要はないため、浮いた資金を商品の開発やマーケティングに充てられます。特に、初期費用をあまりかけられない小規模事業者にとっては、大きなメリットとなるでしょう。

柔軟な製造が可能

自前の工場だけで化粧水を製造すると、自社の技術では製造できないコンセプトの化粧品は製造できません。しかし、OEMメーカーはそれぞれ得意分野や独自の専門知識を持っています。そのため、自社の製品コンセプトに合ったメーカーを選択すれば、柔軟にコンセプトに合った商品を製造できます。また、小ロットでの製造も可能なため、顧客の反応を見ながら販売数を調整できるのも魅力です。ただし、小ロットの場合は単価が高くなる傾向があるため、コストと数量のバランスを考慮しなければなりません。

製造工程以外に注力

化粧水を製造・販売するには、製造するプロセスに加えてマーケティングや商品企画などさまざまなプロセスが必要です。製造以外のプロセスも大切ですが、自社で製造・販売の全工程を行うにはそれなりのリソースが必要で、場合によってはマーケティングや商品企画などの業務が不十分になってしまうかもしれません。しかし、OEMを利用することで、製造業務を自社で行う必要がなくなり、その文製造工程以外に注力できます。

OEMで化粧水を製造する注意点

OEMで化粧水を製造する注意点

ここでは、OEMで化粧水を製造する注意点を、2つ解説します。

それでは1つずつ解説します。

依頼にコストが必要

OEMで初期費用を削減できる反面、委託費用が発生します。また、製造費用に手数料が上乗せされるため、自社で製造する場合に比べて収益性は低下します。特に、長期的に製造・販売を続ける場合には、この費用は大きな負担になりうるので注意しなければなりません。

技術流出のリスク

OEM製造の過程では、自社製品の企画や販売戦略、開発技術などをOEMメーカーに提供するため、それらが外部に漏れるリスクは否定できません。最悪の場合、OEMメーカーが提供された技術を用いて勝手に自社製品の開発や他企業への技術提供を行うこともあるでしょう。それを防ぐには、契約書で技術などを流出させないよう規定することや、実績豊富で信頼できるOEMメーカーを選ぶことなどが重要です。

関連記事:化粧品OEMの費用を徹底解説【低コストにするには?】

OEMで化粧水を製造する流れ

OEMで化粧水を製造する流れ

ここでは、OEMで化粧水を製造する流れを、8つ解説します。

それでは1つずつ解説します。

企画

お客様のコンセプトに合った化粧水を企画し、その原料を選びます。美肌効果や抗酸化作用など、化粧水で得たい効果についてもお申し付けください。

提案

お客様のコンセプトに合った化粧水について、より具体的な商品の種類を提案させていただきます。

試作

企画・提案内容に基づき、お客様に試作品を提供します。そこからお客様のフィードバックを参考に、製品を改良していきます。

処方決定

試作結果を踏まえ、最終的な製品の処方を決定します。容器やパッケージも、製品に最適な容器やパッケージも、この過程で選択します。

見積

製品の原価を計算し、製造ロット数や納品場所などを考慮して見積もりを作成します。

受注

見積書を承認いただいた後お客様より発注書をいただき、商品の仕様規格書をお送りします。

製造

商品の仕様規格書に基づき、工場で商品の製造・充填を行います。

納品

商品の製造・充填が完了したら、製品検査に合格した商品のみ納品期日までに指定の納品場所に納品します。

化粧水のOEM先を選定するポイント

化粧水のOEM先を選定するポイント

ここでは、化粧水のOEM先を選定するポイントを、5つ解説します。

それでは1つずつ解説します。

関連記事:化粧品の受託製造を依頼する上で抑えておくべき5つのポイント

得意な製造分野

化粧品OEMメーカーは、それぞれ柔軟化粧水やニキビ用化粧水などさまざまな得意分野を有します。また、オーガニックなどの認証をもつOEMメーカーもあります。化粧水以外の分野に強いOEM先も多数存在しているため、自社で作りたい商品の製造を得意とするメーカーがおすすめです。

対応可能なロット数

新商品をリリースする際には、市場のニーズを見極めて柔軟に微調整するため、小ロットから製造を始めることがセオリーです。このように、小ロットから製造を始めたい場合は小ロット対応が可能なメーカーを選びましょう。一方で、ロット数が多いほど原価率を抑えられて収益をあげやすいので、大量生産したい場合は対応可能なロット数が多いメーカーがベターです。

関連記事:化粧品OEMの小ロット発注を徹底解説!仕組み・メリット・デメリット・知っておきたい注意点と流れ

商品開発力

自社のニーズに沿って、的確に商品開発ができるOEMメーカーを選ぶことがおすすめです。その際には、以下のポイントに注目するとよいでしょう。

・希望する原料の取り扱い
・商品企画に基づく処方の開発力
・特定の認証を必要とする商品の開発実績
・OEMメーカー独自の処方技術

販売施策のサポート

単にOEM製造することに留まらず、商品企画から販売まで幅広いサポートを提供してくれるメーカーを選ぶと、一層の安心感を得られます。法律面のアドバイスやモニター試験、さらに販売などの面で従業員教育まで行ってくれるメーカーであれば、一層の成果を期待できるでしょう。

関連記事:化粧品OEMが売れない7つ理由と売れる商品を作る8つのポイント

海外展開への対応

将来的に化粧水の輸出など海外展開を検討している場合は、海外展開への対応にも注目しましょう。海外にはその土地ならではの法律や受け入れられやすいパッケージデザイン、販売方法などがあるため、日本で成功した方法がそのまま通用するとは限りません。そのため、海外事業に必要な書類作成や現地の言葉への翻訳など、進出したい地域での海外展開にも対応できるOEMメーカーがおすすめです。

関連記事:化粧品OEMの海外展開を成功させるポイントと陥りがちな罠【海外事業部の専門家が語る】

まとめ

まとめ

本記事では、化粧水をOEM製造するメリット・デメリットや流れなどについて解説しました。

化粧水の中には、柔軟化粧水やふき取り用化粧水などいくつか種類があります。化粧水をOEM製造することで、初期投資の抑制や製造工程以外に注力できるなどのメリットがあるものの、依頼コストや技術流出のリスクには注意が必要です。

化粧水を製造するには、企画から納品までプロセスを確実に踏んでいきましょう。また、化粧水のOEMが可能なメーカーは多数存在しますが、得意な製造分野や対応可能なロット数などを考慮して、自社にとってベストなOEM先を選びましょう。

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