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メンズコスメの市場は日本や海外でどのように拡大しているのだろうか
メンズコスメの市場が拡大している要因を知りたい
どういうカテゴリのメンズコスメ商品が売れているんだろうか
メンズコスメとは、男性用化粧品のことです。男性用のヘアケア剤や洗顔料などが該当し、日本だけでなく海外においても市場が拡大しています。その要因は、若者だけでなく中年男性からも美意識に関心が高まっていることや、新型コロナウイルスの感染拡大などが要因と考えられています。
本記事では、メンズコスメ市場の状況や、売れている商品カテゴリなどについて、化粧品OEMの専門家である株式会社OEMが解説をします。
目次
ここでは、日本と海外におけるメンズコスメ市場の状況について解説します。
それでは1つずつ解説します。
日本においては、メンズコスメ市場は拡大傾向が見られます。
例えば、株式会社富士経済の調査によると、以下の表に示すとおり2020年比で2021年の市場規模見込みが拡大している傾向にあると言えます。
2020年 | 2021年見込 | 前年比 | |
メンズコスメティックス | 1,506億円 | 1,571億円 | 104,3% |
ヘアケア・ヘアメイク | 5,767億円 | 5,925億円 | 102.7% |
メンズ整肌料 | 221億円 | 246億円 | 111.3% |
メンズ洗顔料 | 112億円 | 120億円 | 107.1% |
ヘアトリートメント | 1,375億円 | 1,465億円 | 106.5% |
また、株式会社ロイヤリティマーケティングの調査によると、以下の調査結果を得られました。こちらの調査結果でも、メンズコスメ市場の拡大傾向を読み取れます。
使用率 | 今後使用意向あり | 主な差別化ポイント | |
化粧水 | 35% | 9% | 男女兼用、コスパ |
日焼け止め | 35% | 14% | 効果の持続性、全身使用 |
海外においても、メンズコスメ市場は拡大傾向が見られます。例えば、世界のメンズグルーミング(シェービング製品やスキンケア製品など)市場規模は、以下のとおりとされています。
2018年(実績) | 約6兆5,000億円 |
2024年(予測) | 約8兆7,000億円 |
また、海外におけるメンズコスメについては、地域によって特徴があります。以下に、その例として、欧米、中国、韓国における特徴を表にまとめます。
欧米 | ・ジェンダーレスを打ち出すメンズビューティーブランドが台頭 ・日本よりもメンズコスメの製品展開が広く、種類も豊富 |
中国 | ・日本、中国、アメリカ、イギリス、フランスで比較した結果、中国がもっとも男性のスキンケア意識が高かった ・中国の男性用化粧品市場は2023年に5400億元にまで達すると予想 ・TikTokで男性の化粧動画が人気に ・女性が男性の容姿を重視する傾向が強まっている |
韓国 | ・美容大国として有名 ・スキンケアにかける費用は、アメリカやフランスと比較して韓国人男性は10倍以上との調査結果も ・韓国メンズコスメ市場規模は、2018年には約1兆2800億ウォンとされる ・見た目が就職にも影響 ・テレビや芸能人の影響が大きい |
先ほど解説したとおり、メンズコスメ市場は拡大している傾向にあります。それには、新型コロナウイルスの影響も考えられます。ここでは、メンズコスメ市場が拡大している要因を、3つ解説します。
それでは1つずつ解説します。
女性だけでなく、男性の中にも美容に関心を持つ人が増えていると言われています。Z世代(1990年代後半〜2000年代生まれ世代)においては、特にその傾向が顕著です。
男性の中にも美容に関心を持つ人が増えていることには、以下の要因が考えられます。
・自分の顔写真や動画をSNSにアップする人が増えた
・新型コロナウイルスにより不要不急の外出の自粛が促され、自分磨きに時間を使う人が増えた
・オンライン会議が普及して、自分の顔を見る機会が増えた
オンラインショッピングの活用拡大も、メンズコスメ市場拡大の要因と考えられます。総務省の報告によると、2020年3月以降にオンラインショッピングを利用する世帯の割合が急速に拡大しています。
2020年5月以降は、オンラインショッピングを利用する世帯の割合が約50%以上で推移しています。これは、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う巣ごもり需要拡大が原因ですが、実店舗ではメンズコスメを買うことを躊躇していたものの、オンラインショッピングであれば抵抗なく購入できる男性も存在すると推測されます。
新型コロナウイルスの影響で肌荒れに悩む人が増加したことも、メンズコスメ市場が拡大した要因と言えるでしょう。肌荒れに悩む人が増加した要因は、主に以下の2つが考えられます。
・外出自粛やテレワークの推進により、運動不足で健康状態が悪化する人が増えた
・新型コロナウイルス感染症拡大のため、常にマスクしている結果肌荒れを起こす人が増えた
ここでは、メンズコスメ市場で売れている商品カテゴリを、4つ解説します。これらの商品カテゴリは、メンズコスメのOEMでも人気です。
それでは1つずつ解説します。
ヘアスタイルを簡単に作ってキープしてくれるスタイリング剤は、メンズコスメで人気の商品です。他にも、以下の効果があります。
スタイリング剤やその容器には、様々な種類があります。スタイリング剤によって、髪に効く成分や粘着力などが異なるため、ユーザーに合わせて最適なスタイリング剤を製造しましょう。
薄毛に悩む男性は少なくありません。そのため、ヘアケア剤やスカルプケア製品も人気のメンズコスメ商品のカテゴリと言えます。また、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、美容室に行かずに自分でヘアカラーを行う人や、ヘアパックや高価格帯のヘアケア剤を購入する人も増えました。
関連記事:メンズコスメのOEMを総まとめ!レディースとの違い・化粧品の種類・流れ
制汗防臭剤は、メンズコスメの中でも人気商品の一つです。蒸れ・臭い・ベタつきなど汗の悩みを解決してくれるため、暑い夏にはありがたい存在です。定番のスプレータイプだけでなく、スティックタイプ・ロールオンタイプなど様々な種類が存在しており、暑い夏でも快適に過ごすサポートをしてくれます。
整肌料は、皮膚に水分や保湿成分を補給することで皮膚のみずみずしさを保ってくれます。主な種類は以下のとおりです。
化粧水 | ・皮膚に水分や保湿成分を補給 ・柔軟化粧水、収れん化粧水など |
美容液 | ・化粧水より粘度が高く、肌を柔軟にする成分が含まれる ・薬用タイプ、美肌タイプなど |
フェイスパック | ・化粧水や美容液、乳液が浸透しているパック ・顔に合わせて密着させて使用 ・シートマスク、ピールオフマスクなど |
また、洗顔料は顔を洗う用途に特化したコスメです。健やかな肌を保つために有効で、敏感肌用やしっとりタイプなどが販売されています。近年は、オンラインショッピングの普及などで、通年で需要の増加傾向が続いています。また、泡立ちの良さや保湿成分含有をアピールしている商品が増えていることも、特徴です。
オンライン会議の増加などで自分の顔を見る機会が増えたため、スキンケアの需要は高まっていると言えます。そのため、整肌料・洗顔料の需要増加はこれからも予想されるでしょう。
本記事では、メンズコスメ市場の状況や、売れている商品カテゴリなどについて解説しました。日本だけでなく海外でも、メンズコスメ市場は拡大傾向が見られます。そのため、これからもニーズに合わせて新しい商品が開発されていくと予想されます。
また、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、外出自粛やテレワークの拡大など、生活様式の変化も見られました。これらの生活様式の変化にも対応していくことが、メンズコスメ市場においても求められるでしょう。
なお、当社は化粧品OEMの専門企業として、数々のメンズコスメをOEMで提供してきました。豊富な製造経験とノウハウを活かした提案も行っておりますので、メンズコスメのOEMを検討されている方は、ぜひ一度当社のご相談ください。
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