シートマスクOEMの種類・ロットや費用の徹底解説

  • シートマスクの市場の傾向はどうなっているか?
  • 最小ロットや単価はいくらだろう?
  • シートの資材とか形状はどれがいいのか?

 

初めて化粧品業界に参入する際に、シートマスクから始めたいという方は少なくありません。

そして、既に他の化粧品を販売していて、ラインナップにシートマスクも追加したいという企業も数多くいます。

今回の記事では、初めてシートマスクを作りたいという方のために、シートマスクの基礎知識、資材の種類やそれぞれの違い、製造する際のロットや費用などについて徹底的に解説していきます。

OEMで依頼されるシートマスクの傾向

昔は、シートマスクというとスペシャルケア向けに使われるイメージがあったと思いますが、最近は毎日使用している人が増えています。

最近好まれるシートマスクはというと、思い浮かぶのは例えば、下記ではないでしょうか:

  • ・シートマスク1枚に美容液一本分の(20~25ml)液体が配合されていて、ケアされている感が強い
  • ・肌をきっちり覆うので、密着性がよく浸透力が高い
  • ・肌につけて放置するだけなのでハードルが低く、便利な短期集中ケアの実感がある

人によっては、他にもシートマスクのメリットがたくさん考えられるかと思います。

それでは、次にシートマスクの需要の変化についてご紹介していきます。

国内におけるシートマスクへの需要

国内におけるシートマスクへの需要はどのような傾向があるのでしょうか。

下記は、商業界による2019年のデータです。シートも含んだパック商品のカテゴリー別の市場規模を表しています。

ご覧の通り、この中で唯一伸びているのはシートタイプです。このことから、新規ユーザーが年々増えてきていることが想定できます。

シートマスク市場の拡張の理由はやはり、「毎日使い」の風習が定着してきているからではないでしょうか。

シートマスクへの需要が高まってきている現代では、自社ブランドでシートマスクのOEM製品を市場に出したいと考える人も当然比例して増えていると言えます。

海外におけるシートマスクへの需要

国内で市場規模の拡大が年々続くシートマスクですが、次に海外の状況を見ていきたいと思います。

実は、海外でもシートマスクに対する需要は拡大しており、2018年時点では11.6億米ドルでした。(年平均成長率10.94%)このデータを基に2023年には19.4億米ドルまで拡大すると推定されています。

欧米での需要も年々高まっていますが、メインは全市場の67%も占めるアジア太平洋です。

当社へのシートマスクOEMに対する問合せもアジア圏が中心になっています。海外の化粧品展示会に出展する時も、特に中国の方はマスクについてお問合せいただく方が大半です。

 

シートマスクOEMの種類

シートマスクの市場の拡大とともに、新しい資材や形状のもの、処方も増えました。ここでは、以下の2点にについて詳しくご紹介したいと思います。

  • シートの資材
  • シートマスクの形状

 

それでは、詳細を見ていきましょう。

シートの資材

シートマスクの使用感にもっとも影響するのは、シートの資材です。

シートマスクによく使われるのは以下の3つの資材です。

  • コットン/マイクロファイバー/レイヨン/リヨセル
  • ハイドロジェル
  • バイオセルロース

以下、それぞれをご紹介します。

コットン/マイクロファイバー/レイヨン/リヨセル(不織布素材)

このグループが最も一般的に使われています。4つとも植物由来のもので、炎症を起こしたりなどしない、肌に優しい素材です。生分解性があるという点でも、選ばれる基準になるかと思います。

ハイドロジェル

こちらは、比較的使用される方は少ないかと思います。美容成分を固めたゲル状のもので、お湯で溶けます。顔全体のものもありますが、目元シート・目元パックとして使用されることが多いです。

バイオセルロース

植物由来の原料に酢酸菌の一種であるナタ菌を植え付け、培養発酵することにより作られたナノ繊維シートです。

保水力と密着性は非常に優れていて、一時期国内でも流行っていましたが、価格が高くなってしまうので現代はそれほど人気がないと言えます。

他にもフォイルや木炭など、色々な素材を使ったマスクは世の中にありますが、一般的には上記の素材が使われています。

シートマスクの形状

シートマスクの形状も色々あります。大きくは、下記3つに分けられます。

  • 2Dタイプ
  • 3Dタイプ
  • セパレートタイプ

2Dタイプ

広げると紙のようにまっすぐ広がる、立体構造のないシートマスクのことを言います。比較的安価なため、世の中に出ている商品のなかでこちらが一番多く使用されています。

3Dタイプ

人間の顔に合わせた立体構造のあるシートマスクです。鼻のふくらみに密着するようにギャザーを寄せる方法、顔の左右半分に分かれたシートを中央で合わせ、顔全体の丸みに沿わせる方法などがあります。

セパレートタイプ

顔の上半分と可半分で分割されたシートマスクです。パーツごとに違う成分を配合させることができるところが、一番の利点です。

シートマスクの処方

今までは素材についてご説明しました。こちらでは、シートマスクに充填される液体についてご説明します。シートマスクの効果は下記の3つを狙ったものが多いといえます。

  • 美白マスク
  • ハリマスク
  • 保湿マスク

美白マスク

トラネキサム酸、ビタミンC誘導体、アルブチンなどの美白成分をメインに使用したマスクです。メラニン生成を抑制することによってシミやそばかすを防ぐ効果など期待できます。

 

ハリマスク

こちらはレチノイド、ペプチドやα-リポ酸などの成分が多いかと思います。肌の弾力改善を目指している人が使われます。

保湿マスク

セラミド、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿剤をメインに配合したシートマスクです。毎日使いのものはこちらがもっとも多いと言えます。

シートマスクOEMの仕様

シートマスクの包装は下記の3つのパターンがあるかと思います:

  • 個別包装
  • 一括包装
  • 個別包装のセット

それでは、それぞれ解説していきます。

個別包装

こちらは、アルミパウチに一枚だけ入っているシートマスクのことです。化粧箱があるものもあれば、ないものもあります。

一括包装

こちらは、一つのアルミパウチの中に多数のシートマスクが入っている仕様のものです。

2枚入りのものもあれば、30枚以上入りのものもあります。

「毎日使い」の風習を定着させたのもこちらであり、市場拡大でみても最も順調に伸びています。

個別包装のセット

シートマスク一枚入りのアルミパウチを化粧箱に数枚入れ、5枚や10枚セットで販売する仕様になります。

 

シートマスクOEM製造の流れ

ここまでは、シートマスクの市場や資材などについてご説明しました。こちらよりは、シートマスクをOEM製造する際にどういったステップを踏むかについてご説明します。

OEM会社によって多少異なるところはあるかもしれませんが、大きなポイントは下記の通りかと思います。

  • 資材と仕様を選択
  • 処方決定
  • 製造

資材と仕様を選択

シートはコットンにするか、コットンにするなら何g/㎡になるかなど、アルミに印刷するか、ラベル貼りにするか、化粧箱を使うかどうかなどの詳細を決めます。

シートマスクのOEM会社は多数のシート資材や形状のサンプルを持っているので、その中から選ぶのが良いでしょう。

資材と仕様は価格にもっとも影響する重要なポイントになりますので、OEM会社に多数のパターンで見積をとったりなどして比較するのがいいかと思います。

処方決定

オリジナルで処方を組む方が多いかと思いますが、試作をかけることが必要になります。その時期やOEM会社にもよりますが、2~4週間で上がることが多いです。

資材や配合量、処方などの多数パターンの試作を受け入れてくれるOEM会社でしたら、そうするのが時間的にも効率が良いし、イメージがわきやすいのかもしれません。

製造

資材や仕様が決まり、処方が決定した後に最終見積が上がり、発注をかけるタイミングになります。マスクは、クリームや化粧水などの他の化粧品に比べて製造が速いです。

発注後1~2ヵ月後に納品されるパターンが一般的です。その理由は、化粧水やクリームなどの場合に3~4か月間容器の手配にかかる時間が不要だからです。

しかし、試作の回数やOEM会社の製造ラインの込み具合などの要素も配慮し、4~6月間のスケジュール感でみた方が無難かもしれません。

 

シートマスクOEMのロットと費用・売価

では、実際にシートマスクをOEM製造する際に、最小ロットがいくつで、単価がいくらぐらいになるものでしょうか。詳しく解説したいと思います。

まず、最小ロットについてですが、一般的には3,000枚~になるものの、1,000枚~受け入れてくれるOEM会社も中にあります。

しかし、1,000枚~の場合は単価が割高になり、資材の選択肢(シート材、アルミ印刷など)が限られてくるので、一般的な最小ロットと思われる3000枚~をベースに下記の表を作成しました。

個別包装<1枚入り>の場合

※不織布タイプ

枚数 3000 10,000 30,000
バルク代 80 55 45
資材代(アルミ印刷) 70 60 50
最終単価 150 115 95
合計額 450,000 1,150,000 2,850,000

※化粧箱がない仕様での計算です。

一括包装<30枚入り>の場合

※不織布タイプ

セット数 1000 3000 10,000
バルク代 300 250 200
資材代(アルミ印刷) 350 240 220
最終単価 650 490 420
合計額 650,000 1,470,000 ,200,000

※化粧箱がない仕様での計算です。

ご覧の通り、個別包装は3,000枚のロットで単価150円程度でOEM製造できると言えます。

市場に出ているシートマスクの平均価格帯は1,800円~2,000円台で推移されています。これは、個別包装や一括包装、セット品を総合でみた場合の金額です。

詳しくは、当社自動お見積機能をご参考までにご使用いただければと思います。

ただし、仕様資材や処方、数量、製品仕様などにより価格が左右されますので、正確な御見積をご希望の場合は、お問合せシートもしくはお電話からお問合せください。

シートマスクOEMで当社を利用する3つのポイント

最後に、株式会社OEMを利用するポイントを3つご紹介します。

小ロットにも親密に対応

当社では、小ロットでの生産に柔軟な体制と、適正価格提供できる仕組みを築いております。

シートマスクの場合は、1,000枚~からご相談させていただきますので、「最初は少しだけ注文して売れ行きを見たい」という方からのお問合せもぜひお待ちしております。

汎用処方、資材や仕様が多様

自社工場を持たないため数多くのシートマスクが可能な協力工場から収集している処方が数え切れないほど多くあります。

また、不織布タイプからバイオセルロースやハイドロジェルまで様々資材での実績が多くあります。

フェイスマスクだけではなく、アイマスクやリップマスク、ボディーマスクなどについても製造可能ですので、そういった商品をお考えの方もお手伝いできます。

試作対応

株式会社OEMでは、お客様のご希望の製品をお届けしたいとの考えで、様々なパターンでの試作を3~4種類ほどお試しするケースが多いです。

これらの試作については費用が掛かりませんので、お気軽に試作をかけていただければと思います。

まとめ

本記事では、シートマスクをOEMで製造したいと考えている方のために、シートマスク市場の在り方を簡単にご説明した上で、資材や仕様の種類、製造の流れやロットと費用についてなるべく詳しく解説しました。

最後に当社を利用するポイントをご紹介しましたが、シートマスクのOEM製造をお考えの場合は是非お問合せをいただきたく思っております。

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