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オリジナル石鹸を製造販売したいが、何を準備したらいいかわからない
OEM会社の役割とは何だろう
石鹸の開発で気を付けるべきポイントはあるのか
自社オリジナルの石鹸を製造するために必要な、前提知識ってどのようなものでしょうか。
この記事では、石鹸の開発に必要な資格、石鹸の開発の流れ、石鹸のOEM製造で抑えるべきポイントについてお伝えしていきます。
Contents
人の肌に使う石鹸は、法律上化粧品の扱いとなります。そのためオリジナル石鹸を作って販売する場合、化粧品と同じように扱わなければなりません。
化粧品を販売するためには、化粧品製造業販売許可という許可が必要になります。個人で取得して販売することも可能ですが、審査のための時間や手間、また管理責任者の配備や品質管理の体制を整えるといった負担が増加します。
しかし、OEM会社なら既に化粧品製造業販売許可を取得しているため、審査が不要です。また、製造販売元としての責任をOEM会社が担うことで、特別な許可がなくてもオリジナル石鹸を販売できるようになります。
OEMで作る石鹸の製造方法は大きく3種類あります。
それぞれの製法について詳しく解説します。
生の油から火を使わず、油そのものと苛性ソーダの化学反応熱だけで石鹸にする方法です。
材料に熱を加えず低温で作るため、材料に含まれる良質な成分を壊さず石鹸に閉じ込めることができます。
石鹸に配合する植物油脂や植物エキス、ハーブといった材料の中には、熱に弱い成分もあり、高温で加熱するとその天然成分が壊されてしまうことがあります。しかし、コールドプロセス製法なら、そうした成分が壊れない石鹸を作れます。
また、保湿成分となるグリセリンやベースの植物油脂が多く残りやすく、なめらかなで洗い上りがしっとりした石鹸に仕上がります。
大きな釜に原料となる植物油脂と苛性ソーダを入れ、薪で火力を上げ約3日かけてじっくりと炊き上げて作る製法です。
材料の配合や、炊き上げの際の職人技など、企業独自の伝統技術が必要なため、製品の特徴の違いが顕著に現れる製法です。
コールドプロセス製法と同様、うるおい成分が残るため、優しい使い心地の石鹸となります。
枠に流し込み、時間をかけて冷やし固めて石鹸にする製法です。手作業が必要な作業工程が多く、製造コストが高くなりやすいです。
しかし、石鹸のベースとなる植物油脂の配合を60%~70%に抑えられるため、オリジナルの成分を配合しやすく個性的な石鹸を作ることができます。
OEMで作れる石鹸には様々な種類があります。OEMだからこそ、様々な原料を掛けわせたオリジナル石鹸が作れます。
ここでは代表的なオリジナル石鹸を紹介します。
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植物由来のオイルやハーブといった自然成分の材料を使って作られた石鹸です。添加物や合成界面活性剤といった、肌に刺激を与える成分が入っていないことが特徴です。
馬のたてがみ近くの肉から抽出される油「馬油」を使って作られた石鹸です。馬油は人の皮脂と似ているといわれており、馬油石鹸の浸透性や保湿性、殺菌の効果が期待され人気があります。
仕上がりの見た目が「透明」な石鹸です。通常の石鹸とは配合する材料や添加物、工程が異なります。透明度や手触りで差別化が図れるため、OEMでも相談の多い石鹸です。
OEMで作る石鹸の中には、地域の特産品を活かした石鹸もあります。
そこでしか手に入らない地域の特産物を使った石鹸が観光客を呼び込むきっかけになり、町おこしや土産物の購入で地域活性化に繋がっていきます。
沖縄の特産品であるシークァーサーや月桃を使った石鹸が有名です。
月桃は沖縄で古くから親しまれていて、薬草として利用されてきました。野山に自生していたり、民家の庭先などで育てられている、ごく身近な植物です。
十勝の小豆、オホーツクの天然塩、白樺やモミ、ラベンダーなど自然が多い北海道の恵みを活かした石鹸があり、お土産に人気です。
福岡には「大宰府の恵梅実」を使った石鹸があります。梅エキスのほか、製造に欠かせない水も大宰府で採取するという、こだわりの石鹸です。
OEMで石鹸を開発する場合の、一般的な流れは次のとおりです。
それぞれの工程について、どういったことを行うのか解説していきます。
作りたい石鹸のイメージをお伺いいたします。
要望をもとに、ノウハウや実績から、つくりたい化粧品と試作品で作る石鹸の処方をすり合わせていきます。
お打合せで決めた処方を基に試作品を作成します。お客様にフィードバックをいただき改良を加えながら、イメージに近づけていきます。
試作品に納得いただけたら、容器やロット数、納品場所等を考慮しながら原価計算を行い、お見積書を提出します。
お見積りに納得いただけたら、契約書を締結しご発注書をいただきます。発注を受けた時点で、納期に合わせて原料の手配や生産の調整を行います。
発注いただいた内容を基に希望納期に向けて工場で製造を行います。製造には製造検査(菌検査、目視検査、漏れ)が含まれており、合格した商品のみを納品します。
製造~納品までの具体的な流れについてはこちらの記事で詳しくまとめております。
OEMを使った石鹸製造で抑えておきたいポイントは3つあります。
・小ロットではなく経済ロットを確認する
・実績のあるOEM会社を選ぶ
・価格
赤字を避けるために小ロットからはじめるということをよく耳にすると思います。しかし、大切なのは経済ロットを確認することです。
たしかに小ロットでは余剰在庫を持たない分、作ったけど売れなくて赤字というリスクを減らせますが、1つあたりの単価が高すぎて売り物にならない場合があります。
ですので、在庫費用と発注費用の合計が最小となる経済ロットを確認し、在庫とコストのバランスを取るとよいです。
化粧品OEM企業によって取り扱いしている原料が異なります。中には独自の仕入れルートを開拓しないと手に入りにくい原料などもあります。
顧客支給の原料を使っての製造が可能か、取り扱いのない原料を仕入れてもらえるかなど、原料に対して融通が効くかどうかを確認しましょう。
また香りにこだわりたい場合はオリジナルの香料を調合して差別化を図るということも考えられます。
オリジナル石鹸といっても全ての原料にこだわりすぎると原価が高くなり、結果的に石鹸の価格に跳ね返って売れないということも起こり得ます。
それを避けるためにも、自社の強みを出す部分にはこだわって、他の部分は汎用的なモノを採用するなど、こだわりの線引きをして原価を落とすことも大切です。
パッケージの仕様やデザインでもかかる費用は変わってきます。ブランドの世界観や作りたい製品に合うパッケージ選定を費用とバランスを見ながら行うことがおすすめです。
この記事では、石鹸の製造方法やOEMで作れる石鹸の種類についてお伝えしてきました。
OEM会社に製造を依頼することで、化粧品製造業許可・化粧品製造販売業許可を取得せずにオリジナル石鹸を製造・販売することができます。またOEM会社を利用することで、専門家からのアドバイスをもらいながら製造を進めることも可能です。
石鹸の製造方法や取扱いっている原料はOEM企業によって異なります。作りたいコンセプトが実現できる製造方法か、取扱いのない原料は融通が効くかどうかを確認しましょう。
いざ作るとなった時に気を付けたいところが、小ロットではなく経済ロットを確認することです。一般的に小ロットになればなるほど、1つあたりの単価は高額になります。売っても利益が出ない状況になる場合が多いため、小ロットではなく、在庫費用注と発注費用のバランスが最小となる経済ロットで発注すると良いでしょう。
株式会社OEMではご要望に合わせて最適な経済ロットをご提案することができます。
お気軽にお問い合わせください。
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