オーラルケア商品をOEMで製造!依頼する流れや依頼先の選び方も解説

オーラルケア商品をOEMで製造!依頼する流れや依頼先の選び方も解説

そもそもオーラルケアとOEMの意味は?
オーラルケア商品をOEMで製造するメリット・デメリットを整理したい
オーラルケア商品のOEM製造を依頼する先はどう選ぶ?

口腔環境は、健康に大きな影響を与えます。よって、オーラルケアは健康増進や豊かな生活を実現するために重要な概念です。オーラルケア商品には、歯磨き粉やデンタルリンスなどさまざまな種類がありますが、自社で製造設備・ノウハウがないものの新規に製造したい場合には、OEMを活用するとよいでしょう。

本記事では、オーラルケア商品をOEM製造するメリット・デメリットや流れなどについて、化粧品等のOEMで豊富な実績を有する株式会社OEMが解説をします。

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オーラルケア商品のOEMに関する基礎知識

オーラルケア商品のOEMに関する基礎知識

ここでは、オーラルケア商品のOEMに関する基礎知識を、2つ解説します。

それでは1つずつ解説します。

オーラルケアの意味

オーラルケアの明確な定義はありませんが、単なる歯の手入れに留まらず、口腔全体の健康管理を意味する概念です。口腔環境は脳や心臓など、全身の健康に大きな影響を与えます。また、口腔の状態が悪いと食事やコミュニケーションなどにも影響を与えかねません。そのため、以下に示すようなオーラルケア商品を活用し、日々オーラルケアを行っていくことが、健康増進に留まらず豊かな生活には欠かせないのです。

  • 歯ブラシ
  • 歯磨き粉
  • デンタルリンス
  • マウスウォッシュ
  • デンタルフロス
  • 歯間ブラシ
  • タフトブラシ

OEMの意味

OEM(Original Equipment Manufacturing)は、「他社ブランドの商品を製造すること」です。依頼主の企業が品質保証を行い、実際に商品を製造するプロセスはOEM先が担います。製品の企画は、依頼主が行うケースとOEM先が行うケースの両方があります。オーラルケア商品に限らず、製造業では一般的に活用されている手法です。

関連記事:化粧品OEMとは?メリット・デメリット・成功のポイントや選び方まで解説

オーラルケア商品をOEM製造するメリット

オーラルケア商品をOEM製造するメリット

ここでは、オーラルケア商品をOEM製造するメリットを、6つ解説します。

それでは1つずつ解説します。

製造許可が不要

OEMを活用すれば、製造販売業許可がなくともオーラルケア商品を製造できます。オーラルケア商品には法規制が関わるものが多く、例えば歯磨き粉は薬機法の対象です。これらの製造許可や法規制に伴い、面倒な行政手続き等が必要ですが、それらはOEM先が実施するので依頼主は製造許可に関する業務が必要なくなります。

出典:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律|e-GOV

関連記事:化粧品を売るには資格が必要か?製造販売業許可がいらない方法、そのメリットも解説

技術や設備がなくとも製造が可能

OEMメーカーが有する技術と設備を活用することで、商品の製造に必要な技術や設備をもっていない事業者でも、思い描いた商品を製造できるでしょう。製品設計から品質管理まで一貫した支援を受けられるため、今すぐの設備・技術投資が困難な事業者でも、容易にオーラルケア商品を作れます。

小ロットでの製造も可能

OEMを活用すれば、小ロットからの製造が可能です。これにより、テストマーケティングを行いやすくなります。テストマーケティングを行うことで、過剰在庫のリスクを軽減できる上に、消費者ニーズを踏まえた商品改善も可能です。

関連記事:化粧品OEMの小ロット発注を徹底解説!仕組み・メリット・デメリット・知っておきたい注意点と流れ

バルクや包装資材の発注も可能

OEMメーカーであれば、バルク(化粧品の中身)から容器、ラベルや包装資材まで一括して依頼できます。これにより、製造ライン同士の調整や専門知識がなくとも製造が可能です。また、資金管理もしやすくなり、製品開発に集中しやすくなるでしょう。

関連記事:化粧品のバルクとは?意味から製造工程まで幅広く解説!

トレンドを踏まえた提案

OEMメーカーは、最新の市場動向や消費者の嗜好を把握していることが多いため、トレンドを取り入れた提案が期待できます。これにより、依頼主だけでは思いつかない、最新の消費者ニーズを踏まえた商品開発が実現できるでしょう。

製造工程以外への注力

OEMを活用すれば製造設備の準備が不要となり、人材や資金を販売力やブランド強化など製造工程以外に集中できます。これにより、効果的にリソースを活用して、商品スペック以外の面で差別化したい場合には有利に働くことも多いでしょう。

オーラルケア商品をOEM製造する注意点

オーラルケア商品をOEM製造する注意点

ここでは、オーラルケア商品をOEM製造する際の注意点を、2つ解説します。

それでは1つずつ解説します。

製造技術がノウハウとして蓄積されにくい

OEMを利用すると、製造に関する専門知識や技術はOEMメーカーに依存するため、自社で製品を製造するノウハウを蓄積しづらくなります。自社で製造技術を蓄積できないことは、製品開発の自由度が狭まり、差別化が難しくなる原因になりかねません。

仕入れコストの変動

OEMでは、原材料価格や人件費などが変動することで、仕入れコストも変動する可能性があります。特に、仕入れ価格の上昇を製品の販売価格に反映せざるを得ない場合は、売り上げ数が減って収益低下にもつながりかねません。

オーラルケア商品をOEMで製造する流れ

オーラルケア商品をOEMで製造する流れ

ここでは、オーラルケア商品をOEMで製造する流れを、5つ解説します。

それでは1つずつ解説します。

関連記事:化粧品を開発する流れをわかりやすく解説!開発対象となる商品の種類も紹介

打ち合わせ

まずは、依頼主とOEM先とで綿密な打ち合わせを行います。漠然としたイメージだけでは商品は製造できないため、作りたい商品をより具体化し、製品開発の方向性を定めます。OEMメーカーは、商品開発について豊富な経験・知識を有するため、打ち合わせを重ねていくうちにより具体的な製品像を描き出せるでしょう。

試作

打ち合わせ内容に基づいて作成された試作品について、依頼主がフィードバックを行います。依頼主の意見を反映しつつ試作を繰り返すことで、理想の製品に近づけることが可能です。

見積もり

試作が完了すると、具体的な製品内容に基づいて見積もりが作成されます。OEM製造では製造ロット数によって価格が変動するため、複数の製造ロット数を想定した見積もりを提示し、依頼主が最適な選択肢を選ぶことが一般的です。

発注・製造

依頼主とOEM先双方で合意の上、正式に契約書・注文書を交わすことでOEM先への発注がなされ、商品の製造が開始されます。

納品

製造が完了したら、依頼主に商品が納品されます。OEMの開発から納品までの期間は、半年程度以上が一般的です。

オーラルケア商品のOEM先を選ぶポイント

オーラルケア商品のOEM先を選ぶポイント

ここでは、オーラルケア商品のOEM先を選ぶポイントを、5つ解説します。

それでは1つずつ解説します。

関連記事:初めての化粧品OEMの失敗しない選び方

メーカーの得意分野

一口にオーラルケア商品と言っても、歯磨き粉やマウスウォッシュなどさまざまな種類があります。OEMメーカーによって、どの分野の商品に強みをもつか千差万別なので、実績やメーカーが有する知見を考慮して、自分たちが製造したい商品が得意分野であるOEM先を選びましょう。

商品の製造・開発技術

OEM先が、作りたいオーラルケア商品の製造・開発技術を十分有しているか確認しておきましょう。事前に商品スペックを明確化して、それをOEM先に共有しておくことで、OEM先が技術的に自分たちが作りたいオーラルケア商品を製造できるかわかります。

アフターフォロー体制

オーラルケア商品のOEMにおいても、法規制や品質管理などの問題には的確に対応しなければなりません。特に、オーラルケア商品の製造が初めてであれば、法規制や品質管理の知識不足でトラブルを発生させるリスクも高いでしょう。しかし、アフターフォローが充実しているOEM先を選べば、あらかじめ想定されるリスクに対処するため、安心して任せられます。

品質管理体制

万が一製造した製品に問題が発生した場合、迅速かつ的確に対応できれば被害を最小限に食い止められます。そのことは、結果的に会社の信頼を守ることにもつながるでしょう。そのため、品質管理体制やトラブル対応が充実しているOEM先に依頼することがおすすめです。

海外展開へのサポート体制

オーラルケア商品を海外でも販売したいと考えているのであれば、海外の事情も考慮して販売戦略を立案し、リスクヘッジも行わなければなりません。そのため、OEM先も海外展開へのサポート体制が充実しているところに依頼すると安心です。

関連記事:化粧品OEMの海外展開を成功させるポイントと陥りがちな罠【海外事業部の専門家が語る】

まとめ

まとめ

本記事では、オーラルケア商品をOEM製造するメリット・デメリットや流れなどについて解説しました。

オーラルケアは口腔全体の健康管理を意味する概念で、オーラルケア商品には歯磨き粉やマウスウォッシュなどさまざまな種類があります。ここで、新たなオーラルケア商品を作りたいと考えている場合は、製造許可や設備投資が不要でマーケティング等に注力しやすいOEM製造がおすすめです。

オーラルケア商品を製造するには、打ち合わせから納品までプロセスを確実に踏んでいくことが欠かせません。また、オーラルケア商品のOEMが可能なメーカーは多数存在しますが、技術面や品質管理体制などを考慮して、自社にとってベストなOEM先を選びましょう。

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